待ちに待ったゴールデンウィークがやってきた。
しかし、ギリギリまで何処へ行こうか迷っていたために、昨年のような長旅は準備不足で不可能となってしまった。
そこで今回は、先日も訪れた新潟県に向かうことにした。
関東圏から近いので行きやすく戻りやすいのが良いし、天候の方もうまく行動すれば何とかなりそうだ。
目指すのは新潟県十日町市、ずっと行きたかった星峠の棚田である。
初日はロケハン、道の駅 じょんのびの里高柳へ
囲炉裏ダイニング銀兵衛の炭火焼きハンバーグ
新潟入りした日は残念ながら天気が悪く、星峠まで行ったものの撮影場所だけを確認するに留まった。
ひと通り確認を終えたところで、十日町から北へ走ったところにある「道の駅 じょんのびの里高柳」にやってきた。
道の駅 じょんのびの里高柳には宿泊施設や温泉が併設されており、今回の旅の休憩場所にさせてもらうことにした。
ここの温泉の質がたいそう良くて気に入ってしまい、滞在中は撮影の合間を見ては頻繁に入っていたのだった。
そうそう、道の駅内に数日前にオープンしたばかりという囲炉裏ダイニング、そこで食べた炭火焼きハンバーグはとても美味しかった。
広がる雲海と星峠の棚田
早朝の霧に包まれる棚田
翌朝は夜明け前から再び星峠の棚田へ向けて車を走らせる。
登ってくる道中がかなりの濃霧だったので、これはもしやと思っていたら、案の定良い感じの雲海が広がっていた。
すでに陽も昇り始めているため、私は車を停めると早々に撮影の準備に取り掛かった。
早朝の雲海に包まれる星峠の棚田
それにしても棚田とのバランスも良い素晴らしい雲海だ、初めての訪問でこれはなかなか運が良いのではないだろうか。
そう思いながら夢中でシャッターを切る。
黎明に色づく棚田の水鏡は言葉にならないほど美しかった。
陽の光を浴びて緑が見えてくる棚田
陽も昇りきったところで棚田を見てみると、思っていたより緑も芽吹き始めているようだ。
やはり今年は温暖なのだなと実感した。
星峠の棚田での絶景を見れて満足したところで、全く未定だった日中の予定を考えなければならない。
緑のダム 美人林と呼ばれるブナの森
美人林は静かで犬連れにも人気
調べてみると、すぐ近くに美人林と呼ばれるブナの森があるらしく、そちらへ行ってみることにした。
とても立派な森だった。
ブナは緑のダムとも呼ばれるほど保水力が高く、多くの水を蓄え森の様々な生命を育んでいるとのことだ。
過去には材木商に杉林にされそうになったこともあったようで、ブナの森として美しいまま維持されることになって本当に良かったと思う。
越後松代棚田群 蒲生の棚田と儀明の棚田
蒲生の棚田と越後の山々
蒲生の棚田も星峠の棚田と同じく十日町が誇る越後松代棚田群の一つである。
こちらも地理的に朝日との相性が良いので星峠とは別の日に来てみたかったが、旅程の中で朝日を見れたのは星峠の時だけで望みは叶わなかった。
この時はまだ畔も土色で芽吹きを待っている様子だったので、ここには最良の季節にまた訪れてみたいものだ。
四季折々の景色を楽しめる儀明の棚田
夕刻は儀明の棚田で撮影を。
ここは水面に映る桜が有名な棚田で、季節によって様々な風景を見せてくれる場所である。
滞在最終日の午後は雲ひとつない晴天となったので、儀明の棚田で沈む夕日を眺め新潟旅行の締めとしたのだった。
澤田屋のジンギスカン
じんぎすかん料理 澤田屋のAセット
今回の旅行の間は「道の駅 じょんのびの里高柳」に頻繁に立ち寄らせてもらっていた。
その近くにあるのが「じんぎすかん料理 澤田屋」で、この場所でジンギスカンとは珍しいと行ってみることにした。
臭みのないラム肉はとても食べやすく、最初からタレを絡ませてあるので焼いていても香ばしい。
絶妙な味付けのたれで飯がすすむ
さすが新潟だけあって提供される米も非常に美味。
ジンギスカン1人前とライス・味噌汁等が付いたこのセットは、物足りないと言うことも無く満足な量があった。
どうやらメディアにも出るような人気店らしく、この美味さにもなるほど納得である。
持ち帰り用の肉を地元の方が買いに来ており、ジンギスカンが好物の私には近所に欲しいくらいの店であった。
沢山の人々が訪れていた星峠の棚田
かねてより訪れたいと思っていた星峠の棚田へようやく来ることが出来た。
様々な写真で見た通りの素晴らしい風景に圧倒的な感動を覚えつつ、自分自身でも写真に残すことが出来て非常に満足した。
十日町では星峠の棚田、儀明の棚田、蒲生の棚田が有名であるが、新潟には素晴らしい棚田がまだ数多くある。
前回の潟に続き、どうやら新潟にハマりつつある自分を感じるので、このまま素直にハマッてみようと思う。
なにしろ撮影が上手くいかなくても、美味い酒と米で慰めてもらえるのが良いのだ。
©makotomatic.com