今回は長野県の王滝村、御嶽山を望むその村にある御嶽自然湖に行ってきました。
季節はようやくの秋になりました。
京都などの平地のスポットでは紅葉のピークはもう少し後になりそうですが、長野などの山間部では既に終わりかけの場所もあるみたいです。
最近の週末は雨の連続で、この土曜日も雨の予報でガッカリしていました。
しかし、直前の金曜夕方の天気予報で、突然晴れの予報に変わったので急遽出掛けることにしました。
王滝村の自然湖はカメラマンの間でとても有名なスポットなので、1回は行ってみたいと思っていた場所でした。
自宅から車で4〜5時間ほどと遠方のため、夜のうちに現地に着いて仮眠をとることに。
深夜に御嶽自然湖に到着
高速の深夜割が適用になる時間まで出口手前のSAで待機、0時過ぎに伊那インターを降りて2時間くらい下道を走り、自然湖に着いたのは深夜2時を過ぎた頃。
既に先客の車が5,6台ほど来ていて、湖畔のガードレール沿いには三脚がずらりと並んでいました。
僕も車を停め、その正面あたりに三脚を置いて場所の確保をします。
肉眼ではほとんど真っ暗でしたが、長時間露光すると月明かりで自然湖の姿がくっきりと見えます。
長野でも特にこの辺りは星景で有名な場所なのですが、この夜は月が満月に近く雲が浮き上がってしまい難しそうでした。
夜明けまであと3時間ほど、しばらく仮眠をとることにしました。
御嶽自然湖に舞う朝霧
5:30くらいに車を出ると段々と空が明るくなってきていて、自然湖の姿が肉眼でも確認できるように。
立ち枯れの木々が水面から突き出している様は北海道の青い池を連想させます。
朝日が湖面を照らして赤く染まったのは一瞬だけでしたが、息を呑むほど綺麗でした。
そして徐々に朝霧が発生してきました。北海道では毛嵐とも言うこの現象を見るためにここまでやって来ました。
この自然湖では有名な現象ですが、いつも見れるという訳でもないので、これだけ見事な霧が出るなんてこの日は条件が良かったようです。
日も昇り湖全体が照らされ始めました。
木曽地域はあまり紅葉の色が良くないと聞いていましたが、確かに派手な紅葉になる木は少なかった印象でした。
山全体としては見事な紅葉でしたが、狭い範囲を写すと地味な感じになってしいます。
少し先の公衆トイレまで車を走らせたら、湖畔のススキが凍っていて絶景だった・・・
今思うと日が照るまで待てばススキが解凍されて綺麗だったろうなと、これだけ撮って自然湖に引き返したのを後悔。
自然湖の方に戻ってみるとこちらは日が当たってきて毛嵐がピークに。
この立ち枯れの木曽ヒノキは1984年の地震で水没したもので、30年以上経っているため段々と倒れたりして減っているそうです。
この風景はもう来年には姿を変えているかもしれない、変わらない風景もあれば変わっていく風景もある。
撮影ロケーションはこんな感じで、車を降りて2秒で撮影できます。
午前中はこちらからは逆光になるので、すぐそばの橋で撮ったりしたほうが良さそうです。
来る途中で買ったご当地ごはん。
ポンちゃんラーメンなんて初めて見たので買ってみました。昔のカップ麺といった感じで、おやつラーメン的な味ですね。
長野限定のセブンおにぎりは美味しかったので、関東広域で売ってほしいものです。
木曽の橋巡り
日が昇りきった自然湖も見たかったですが、今回はロケハン重視なので名残惜しいですが移動します。
3連休初日の金曜にも関わらず、車が少なくてとても走りやすかった。土日だともう少し混むのだろうか。
今回木曽で見たかったもののもう一つが様々な橋の姿。
王滝川に架かる橋、その中でもこの大島橋は新しい橋の隣に古い橋脚が残っている名スポットです。
ダム湖の湖面は紅葉が映り込むほど穏やか。
こんな絶景の場所に自分一人しかいない不思議。
古い橋脚というのは昔の人々の暮らしに思いを馳せられる気がします。
旧秩父橋みたいに現在でも使われている橋ではないですが、歴史的なものを感じられて良い場所でした。
こちらの橋は道の駅みたけの隣にある黒田橋。
綺麗な朱色に塗られた橋たちは、木曽の穏やかな風景にとても良く合います。
実際の印象だど、紅葉よりも新緑にとても良く映えるのではと感じたので、いつかまた夏に来てみたいと思いました。
このあとも別の橋を見てまわったりして、最後は御岳湖の牧尾ダムでダムカードを貰ってきました。
ここの管理事務所の方はとても気さくで、色々と王滝村のスポットを教えて下さいました。
話を聞いているうちに冬の自然湖にも興味が出てきてしまいました。
王滝食堂のいのぶた丼
昼は王滝村にある「王滝食堂」でいのぶた丼を食べることに。
来る前から王滝食堂と決めていたので、むしろいのぶた丼を食べるためにここまで来たと言っても過言ではありません。
美味しそうないのぶた丼。手羽先は単品で追加。
いのぶたと言うのはその名の通りイノシシとブタの雑種。
お肉はとっても美味しく、脂身も全然くどくなくて、豚肉は脂が苦手という人でもこれなら食べれるんじゃなかろうか。
もちろん肉の味も甘くしっかりしていて、〜丼というとガッツリした味付けを連想してしまうけど、肉と野菜の味がちゃんと楽しめる優しい味付けでした。
いのぶた丼だけでは物足りないかと思い、手羽先も注文してみました。
カラッと揚がっていて普通に美味しい、近所にこんな食堂があったら絶対通ってしまいます。
他にもいのぶたステーキとか焼肉とか気になるメニューが沢山あったので、次回来たときには必ず頂きたいです。
満腹になったところでゆっくり帰ることにします。
もう一日使って南木曽に行ってみようかと思いましたが、あまり詰め込んでも内容が薄くなりそうなので今日は撤収としました。
帰り道で見た駒ケ岳がとても美しかった、あそこにいつか登りたい。
というわけで「朝霧が舞う立ち枯れの湖・御岳自然湖の紅葉と、王滝食堂のいのぶた丼」でした。
京都や東北のように派手な紅葉がある地域では無いですが、とても静かで人も温かい良い場所でした。
ちょうど王滝村公民館でお祭りやっていて、そこで頂いたきのこ汁が美味しくて、村民の方も親切にしてくれて楽しかった。
王滝村、ぼくの中ではかなり気に入ったので、また来ることになりそうです。
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