ここ近年の私の行動は、突如として人類を襲ったパンデミックにより完全に制限されてしまっていた。
2022年に入っても、まだまだコロナウイルスの終息には程遠い状況にある。
しかし、自分の中である程度のリスク管理が出来る感触を得たことで、徐々に外出を再開してみようと思うようになった。
ちょうど桜の季節だがどうしたものか…と行く先を思案していたところ、よく自分を連れ出してくれる友人から「高田城址公園で行われるブルーインパルスの展示飛行に行かないか」との誘いを受けた。
すっかり染み付いた出不精を矯正するには、これは願っても無い誘いであった。
日曜の本番のみ、しかも日帰り…という私の立てた強行軍な予定で友人の了解を得られたので、久々のブルーを拝みに行くことになった。
快晴の高田城址公園
 |
高田城 三重櫓
深夜0時を回った頃に自宅を出発し、4時間半ほどかけて高田城址公園に到着した。
車で新潟というのはかつては遠いものと思っていたが、この程度で来れてしまうのだから交通インフラの発達は素晴らしい。
高田城址公園の観桜会の期間中は周辺に特設の駐車場が設置されている。
今回は上越モールに車を停めてシャトルバスにて会場へと向かうことにした。
 |
晴天の高田城址公園西堀橋
8時過ぎには高田城址公園へ着いたものの、展示飛行は11時から20分ほどの予定だ。
桜の開花はずれ込んでいると聞いていたが、思ったより開花が進んでいたので花見がてら公園内を散歩することにした。
 |
開花状況は3割だったが現地に来てみたらほぼ満開のように見えた
来る前に調べた開花状況は”3割”とのことであったが、来てみたらなんとほぼ満開に近い状況で驚いた。
確かに木によってはまだこれからという感じのものもあるけれど、実際に来てみないとネットの情報だけでは分からないものだ。
そうそう、桜も見事なタイミングだったのだが、私が北陸に来て初めて晴れたというのが大変嬉しい事だった。
過去の北陸旅行では全く青空を見たことがなく、確かに北陸の天気はだいたい曇天という話も聞いていた。
しかし、晴れていることが絶対条件なこの日だけは雲ひとつ無い見事な青空が広がってくれていた。
 |
妙高山の見事な山容が桜をより美しく見せる
高田城の本丸あたりはそれほど広い場所ではないようで、人の流れに乗っているうちに概ね周ってしまっていた。
ざっと桜の様子を楽しんだところで、展示飛行を観覧する場所を見つけることにした。
多くの人は見晴らしの良い競技場内に押し寄せていたが、私達はのんびりと寝転んで見ようかということで西堀の土手に陣取ることに。
この辺は空いていて穴場かと思ったが、腰を据えてまもなく、あれよあれよという間に人で一杯になってしまった。
久しぶりのブルーインパルスの雄姿に感激
 |
高田城の上空を駆け抜けるブルーインパルス
間もなく11時になろうかというタイミングで、川向いの競技場からも熱を帯びたアナウンスが聞こえてきた。
もうそろそろかと皆が空を眺め回していると、彼方からブルーインパルスがやってきた。
その瞬間周りが歓声に包まれる、ブルーの会場独特の高揚した感覚は本当に久しぶりだった。
 |
上越の空に見事に咲いた大輪の「サクラ」
 |
「キューピッド」は風もなく完璧に決まった
「キューピッド」は矢なしではあったが、風もなく素晴らしい出来栄えだった。
最後は「サンライズ」で締めてあっという間に演目は終了し、機体を振りながらブルーインパルスは遠くへ去っていったのだった。
本来はこの後に上越観光を、と行きたいところだったが、日帰り強行軍の予定につき神奈川へとんぼ返りすることになった。
今後もブルーインパルスのイベントが順次解禁されてくれれば、また何度でも次の機会があるだろう。
そう思いつつ、陰鬱としながら引きこもっていた2年間を見事に吹き飛ばしてくれたブルーインパルスへの感謝を抱きながら、青い空と満開の桜が印象深い上越の地を後にしたのだった。
姨捨サービスエリア 私が最も好きなサービスエリア
 |
姨捨SAの山賊焼き定食
行きは関越道から上信越道を通ってきたが、帰りは姨捨サービスエリアに寄りたかったので中央道を使うことにした。
私はこの姨捨サービスエリア（上り）がたいそう気に入っていて、仕事で長野へ赴いた帰りなどは必ずと言っていいほど立ち寄っているのだ。
千曲市を望む好立地が素晴らしい姨捨サービスエリアは、食べ物もなかなかに美味いものが揃っている。
その中でも最近よく食べているのが信州名物の山賊焼きの定食である。
 |
外はパリパリ中はジューシーな山賊焼き
外はパリパリ、中はジューシーな山賊焼きは、おろしポン酢でさっぱりと最後まで頂ける。
この日はコンビニのパンなどしか食べていなかったので、無我夢中でまたたく間に完食してしまった。
 |
姨捨SAから見る千曲市の景色
姨捨サービスエリアが最も好きなサービスエリアである理由がこの見事な展望である。
眼下に千曲市を望む絶好の位置にある姨捨SAを運営しているのは高速バスで有名なアルピコ交通で、他にも諏訪サービスエリア（上り）など人気のあるSAを運営している。
景色も素晴らしく食べ物も美味い、もちろん施設は綺麗で充実してる姨捨SA。
これからも推しのサービスエリアとして魅力を伝えていこうと思う。
実に久々のブログ更新を兼ねた撮影ということで、カメラやwordpressの使い方をすっかり忘れていて難儀してしまった。
コロナ禍での自粛が写真への気持ちをすっかり萎えさせていたため、今回はリハビリを目的とした外出だったが思惑通り楽しむことができた。
実は今年のゴールデンウィークは長期の旅行を予定している。
それを踏まえての今回の外出は色々な事を思い出すいい経験になったと思う。
本来なら土曜の練習日から乗り込んで、上越で観光や食事も楽しみたいところだった。
来年の観桜祭は今回の経験を踏まえて、今年以上に楽しめる予定を立てたいと思う。
©makotomatic.com
