伊豆の世界一スポット 熱川バナナワニ園と、フルーツパーラーのプリンアラモード


今回は伊豆の熱川にある「熱川バナナワニ園」に行ってきました。

伊豆半島は私の自宅から比較的近く、移動にも高額な通行料が掛かりません。
なので、しばらくは伊豆近辺で撮影活動をしようかなと思っていて、この日は曇りの週末を有効活用すべく撮影スポットの下見だけでもと伊豆半島を走ってきました。

いざ本番のときに夜明け前に来て未舗装の林道に迷い込んでしまわないよう下見をし、時間も余ったので休憩がてら通り道にあった「熱川バナナワニ園」という施設に寄ってみることに。

軽い気持ちでの来園でしたが、昭和の香りが漂うレトロな施設でありながらもガチなワニ展示に男の子の血が騒ぎ、フルーツパーラーの絶品プリンアラモードには私の中の溢れる女子力が黙ってはいられませんでした。

なにより驚きなのが、この施設は多くの世界一の称号を持っていたことです。

 

 

 

 

熱川バナナワニ園、まずは分館から見学

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熱川を走る国道135号の両端に本館・分館を構える「熱川バナナワニ園」はマイカーの場合は分館に駐車する案内になっており、その表示に従い分館の駐車場へ。
一応どんな施設なのかは以前に調べたことがあったものの、皆が口を揃えて昭和感漂う〜みたいに切り出していたのも納得な外観。
入り口でチケットを購入しパンフレットを受け取り分館から入園、本館への移動は無料のマイクロバスで行ってくれとのことです。
日曜の日中なのに客も2,3組しかいないし「これはもしかして微妙な施設なのでは?」という疑念をこの時は抱いていました。

 

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ここはバナナワニ園の名前の通りワニと熱帯植物の展示が主体の施設になっており、分館の入り口を進むと早速プールで寝ているワニを見つけた。
大手動物園の展示に比べるとかなり近い位置で見れるので、これはかなり気持ちも盛り上がってくる。
ガラスを通していないだけでワニの皮の質感とかがよく分かるし、そもそも普段はなかなか見れない動物なので楽しい。

 

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しかし寝てばかりで動きが無いのもワニならではなのだろうか。
息をしてても腹は動かないようで、私のような素人の目では生きてるのかすらよく分からない。
しかしあまり活発に動かれても怖いし、寝顔を見ているのも悪くないので良しと思い見学を続ける。
どうやら私が入場する前にエサやりタイムが終わってしまったようで、動くワニを見たいならエサの時間に合わせて行ったほうが良さそうである。

 

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ワニは気持ちよさそうに寝ている。
のんびりしているワニって捕食時とはうってかわって可愛いものだなと思う。

 

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プールは種類ごとに区画わけされており、中洲のスペースにはこれまた悪そうな顔をしたワニがいた。
これはこれで恐竜っぽい顔つきで精悍であるが、鼻の頭が削れたようになっているのが痛そうだ。
オリで喧嘩でもしたのか、自然で怪我をして保護されたのかは分からなかった。

 

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ちなみにこの熱川バナナワニ園はレッサーパンダの飼育もしており、保有頭数は17頭でなんと世界一なのだそうだ。
また日本で唯一、ニシレッサーパンダを飼育していると書いてあった。
この日は外のスペースには出ていなかったのか、屋内の小屋のこの子しか見れなかったので残念

 

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ワニのプールの先には温室があり、こちらではバナナやパパイヤなどが所狭しと育てられている。
伊豆という立地だけあってこの施設の中にも温泉が湧き出ており、その熱を利用して熱帯の動物や植物を育てているんだそうだ。

 

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これは見事なバナナ。
熟した果物は収穫されて、園内のフルーツパーラーで提供されるそうだ。
これはぜひとも頂かなくてはならないだろう。

 

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これはパパイヤだろうか、こんなに密集して実をつけるものだとは知らなかった。
熟してきている実があるので、近日中に収穫されるのかもしれない。

 

 

園内のフルーツパーラーでは収穫された果物が提供されている

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分館の見学順路の終点にはフルーツパーラーがあり、季節や収穫量にもよるが園内で採れたフルーツが食べられる。
時代を感じる雰囲気のフルーツパーラーではフルーツ盛り合わせやプリンアラモード、カレーなどが提供されているようだった。
プリン好きの私としては迷わずプリンアラモードを注文することにした。

 

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自家製マンゴープリンのプリンアラモード、乗っているフルーツの一部はここで収穫されたものだ。
せっかくなのでバナナシェイクも頼んでみた、2大好物を目の前にして心が躍る。

 

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純粋に美味しいという感想が湧いてくる。素晴らしい南国スイーツだ。
先程の温室で採れたばかりのフルーツなので産地直送どころか「今朝庭で採れました」レベルの新鮮さ、船の中で熟したやつとは比べ物にならない程の違いがあるに違いない。
と思うだけで、単純だから美味く感じてしまう。
そしてプリンやフルーツの美味さに負けず劣らずなのが生クリームで、無限に食べられるほど口当たりが良い。
バナナとパパイヤの温室です→この先のフルーツパーラーで採れたてのフルーツが食べられますよ→おいしい!って流れが完全にエンターテイメントである。
動物園などは入園料だけでは運営が厳しいと聞いたことがあるので、遊びに来たときは出来るだけ園内で食べるようにしている。
そこでこういう美味いものを出してくれるのは本当に嬉しいことだ。

 

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分館の屋上からは伊豆大島が一望でき、天気が良い日ならさぞ良い景色に違いない。
ワニとバナナとフルーツパーラー、なるほどバナナワニ園。

そして無料の連絡バスに乗り込んで本館に向かったら、さらに凄いものが私を待ち受けていたのであった。

 

 

 

 

本館のワニの種類は世界一の飼育数を誇る

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国道を挟んで反対側にある本館にやってきた。近いので歩いても行けるが坂になっているので無料の連絡バスを使うほうが良いだろう。
ドーム状の天井の下にある本館のワニ池には、分館以上に多くのワニが飼育されていてびっくりする。
なんでも熱川バナナワニ園は15種140頭も飼育していて、種類のコレクションでは世界一なんだそうな。

 

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ここでもワニは気持ちよさそうに寝ていた。
このシャムワニ、奥の小さいやつでも私より大きい。

 

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この顔と私の上半身が同じくらいの大きさだろうか。
比較的おとなしい種らしいがこんなのが川にいたら間違いなく気絶するだろう。

 

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この本館では様々な種類のワニが区分けされた檻で飼育されている。
施設自体は古いものだが檻の中の清掃などは行き届いており、ワニものんびり過ごしているように感じた。

 

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大きなイリエワニがいた。
海外のニュースでよく人が食べられる話を聞くが、イリエワニも人を食べる類のワニである。
しかしイリエワニやシャムワニは革目的の乱獲が進んでおり、世界的に生息数が減少しているようだ。

 

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この水槽は比較的新しい設備だそうで、水中のワニの様子を見れて楽しい。
バナナワニ園は全体的に水がすごい綺麗で素晴らしい。
ワニは泥水みたいな池で飼育されているイメージがありましたが、こんな清流のような水でも飼育できるのかと感心しました。

 

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そういえば一応動物園なのでワニの糞の臭いとかするのですが、肉が主食なだけあって獣の糞みたいな臭いがしました。
爬虫類は全然詳しくないので、ワニのうんこってどんな臭いがするのだろうと思っていましたが、実際に匂いを嗅げて満足しました。

 

 

 

 

本館の植物園にある世界一のスイレン展示施設は圧巻

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本館はワニ園と植物園に分かれていて、植物園は種類ごとに温室が建てられています。
関東の人には新宿のヨドバシカメラや蒲田のユザワヤみたいな感じだと言えば分かりやすいかもしれません。
ただし各温室は斜面にが建てられているので階段が多く、一部バリアフリー化もされているが施設の古さもあり完全ではない。

 

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ここはシダ植物ばかりが集められている温室です。
このように種ごとに分けれれているので、それぞれの温室内はまるで違う世界のようになっています。

 

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洋ランとか観葉植物、食虫植物までありとあらゆる種類の熱帯植物が所狭しと並んでいます。
その種類は約9000種ということで、その多さにも驚きなんですが、常に良い状態で見られるように植え替えも頻繁に行われているそうです。
この熱川バナナワニ園は映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地だそうで、作品は見たこと無いけど何となくそういう雰囲気はある。

 

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このスイレン池は圧巻です!
スイレンを育てている植物園は沢山ありますが、こんな風に区分けされて沢山の種を置いてあるところは初めて見ました。
と思うのも当然、公式HPによると「この温室は熱帯性スイレンの種類数、栽培技術の確かさなどの総合点から世界一の熱帯性スイレン展示施設として高く評価されております」だそうだ。

 

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スイレンを見ていると何故こんなに心が落ち着くのだろう。
日本人は遺伝子的にスイレン好きなのではないだろうか。

 

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さらにその上の温室にはオオオニバスが展示されていて、こちらも見ごたえがある良い場所だった。
植物園の一番高い場所にあり、シークレットガーデンのような独特な雰囲気が印象深い。

 

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オオオニバスをじっくり見たことがなかったので観察していると、外側の面にはたくさんのトゲのようなものが生えていた。
これで子供が乗れるほどの大きな浮力を得ているのだろうか。

 

 

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売店コーナーにはオリジナルグッズも多く並ぶ。
このオリジナルキャラのバナナワニがとても気に入ったので購入。

 

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さっきのバナナワニとか諸々を購入し、最後はバナナラムネを盛大に噴出させたところで閉園時間になって終了。
ラムネはレジで開けてもらうことをおすすめする。

 

 

 

 

というわけで「伊豆の世界一スポット熱川バナナワニ園と、フルーツパーラーのプリンアラモード」でした。

B級スポットの的な遊び場ですが、やたら世界一とか国内唯一とかいう称号が多いこの施設は予想以上に楽しめました。
この日は日曜だったのに園内で他人とほとんど出会わないほど空いていたのは、やはり伊豆全体がまだ繁忙期では無いからでしょう。
人が集まる夏季にはそれなりの入園者数があるんだろうなぁ。
ワニや熱帯植物の他にもインコや国内で唯一となるアマゾンマナティーの展示も行っていて、この記事では書ききれないほどたくさんのコンテンツがある。

ただ施設が古いので今時の綺羅びやかなアミューズメントパークが好みの人には抵抗があるだろうし、展示内容がニッチすぎるのもかなり人を選ぶかもしれない。
でも行ってみれば思った以上に楽しめたし、何よりもフルーツパーラーはかなり気に入ったので、また遊びに行ってみたい。