奥日光にスノートレッキングに行ってきました。
今年に入ってから2回ほど戦場ヶ原まで赴きましたが例年より雪は少なくて、スノートレッキングと言うには大げさな状態でしたが。
正月休みに行った時は地吹雪が激しくてカメラどころではありませんでしたが、その2週間後の訪問時は晴天に恵まれたので、2回目の時の写真を中心に記事を書きました。
今回歩いたのはごく一般的なコースで、小田代原から戦場ヶ原自由研究路を抜けて周遊するコース。
雪こそ少なかったですが、晴天の奥日光の自然の中を歩き回るのは楽しかったです。
散策路の入り口からアクセスの良い赤沼駐車場は冬季は閉鎖されているため、その先にある三本松駐車場に車を停めて行動を開始する。
積雪量的には明らかにスノーシューなど必要ないのだが、今回は新しい冬用ザックを導入したのでテストを兼ねて持ち歩くことにした。
120号線を赤沼まで歩き、そこから遊歩道に入る。
完全に圧雪路になっているので歩きやすく、雪を踏むギュッギュッという音が心地良い。
このくらいの雪のほうが膝に優しいので夏よりも好きなくらいだ。
小田代原に向かうには低公害バスが走る舗装路もあるのだが、この日は赤沼橋を渡り森の中を抜けて小田代原まで向かうことにした。
小田代原周辺に張られた鹿避けの柵、冬季は回転ドアが外されている。
鹿による樹木の食害が深刻な時期があったが、それは決して鹿が悪いわけではない。オオカミを滅ぼした人間が悪いのだ。
一般車は進入禁止になっている車道に出て小田代原まで歩く。
この先の道路から脇の雪原に入って1時間ほど歩いた場所に庵滝という見事な氷爆がある。
天気が良かったので行ってみたかったが、この時に履いていたのは3シーズン用の靴で、長時間の雪原歩行は危険なので諦めた。
小田代原にぽつんと立つ一本の白樺が「貴婦人」と呼ばれる有名な木である。
上に出ている色の悪い雲が消えないかとしばらく待ってみたが、全然動きそうに無かったので写真も適当に撮って終わらせてしまった。
もともと24-70mmしか持ってきてなかったし、目的がトレッキングなので望遠レンズを持ち歩く余裕はないのであった。
貴婦人を眺めながら昼食、お湯は三本松で沸かして保温ポットで持ってきた。
最高の景色の中で食べるカップヌードルは特にうまいと言いたいところだったが、外気温が寒いせいか熱々のお湯でも若干芯が残ってしまっていた。
人が立ち入れない小田代原にはたくさんの生き物の足跡が残っている。
これは恐らくキツネだろうか、小田代原をまっすぐ抜けていったようだ。
他にも鹿やウサギなど様々な足跡がある、予習をしてから行くとトレッキングが楽しくなるのでおすすめである。
ちなみに熊の足跡は無かった、ちゃんと冬眠してくれているようで良かった。
食事の後は小田代原を時計回りに歩いて、自然研究路を使いスタートした赤沼に戻ることにした。
湯川沿いを歩く自然研究路は、夏でも冬でも素晴らしい景観を見せてくれる。
この湯川は国立公園内にありながら、釣りが楽しめるという貴重な河川になっていて、シーズンになると遡上するヒメマスなどを狙う釣り人のスポットになる。
このあたりの景色が一番奥日光らしくて気に入っている。
しかし男体山も戦場ヶ原もまだまだ雪が足りないので、2月あたりにもう一度訪れてみたいものだ。
木道の上を12本爪アイゼンでザクザク歩いていく老人会の皆様を横目に見つつぼくは先を急いだ。
自然研究路を歩き終わり行きに通ったルートに戻ってきた。
ゆっくり周ってきたのでもう14時過ぎになっていたのだが、まだこれから入ってくる人が結構いるので驚いた。
ガチ装備の人はいいとしても、家族連れとかはすぐ日が落ちて寒くなるので気をつけて欲しい。
赤沼から三本松までは車道の横を歩いて戻る。
戦場ヶ原の山の向こうに日が沈むまでは後一時間くらいあるので、しばらく車で後片付けをしてのんびり過ごすことにした。
夕方近くなると良い彩雲が現れ始めたので、駐車場でずっと撮っていた。
雪の照り返し対策で偏光グラスをかけていたおかげで良いものが見れた、普段は撮影の邪魔になるから裸眼なのだけれど彩雲が出そうな時はサングラスもかけることにしよう。
三本松にある茶屋「竜胆」に犬がいたので、思わずふらりと入店してしまった。
名前はココア君という甲斐犬で、ここの看板犬のようでかなりの人気者という話だった。
ご注文は山菜蕎麦にした。
レストラン倉井のホルモンダブル定食
今回の行程では以前より行きたかった下野市の「レストラン倉井」に寄ることができた。
ここは地元で人気の食堂らしく、着飾らないスタミナ系の食事が特に話題になっている。
注文したのはホルモンダブル定食で、ピリ辛に味付けされたホルモンが実に食欲をそそる。
濃い味のホルモンは噛みごたえがあり、白米を次から次へと流し込んでもおかずとして口の中に君臨し続ける。
店に入ったときにまず感じたのは、レストランらしからぬにんにくの香ばしい匂い。ここはにんにくを大量に消費する店であったか。
郷に入っては郷に従えという言葉は今この時のためにある、備え付けの壺から適量を投入すると次の日のことは考えずに口の中に放り込んだ。
うますぎてやばい。
こんな味のおかずあって米が茶碗一杯で済むはずもなく、当然のようにおかわりを要求させていただいた。
店員さんがたまにこちらを見ていたのは、おかわりの注文を気にしてのことだったようだ。
おかげで声を出さなくてもアイコンタクトで来て頂けた、完全に読まれてしまっていた。
他にもラーメンや焼きそば、レバーなどが人気のようで、閉店間際にも関わらずたくさんのお客で混み合っていた。
ランチ時などはかなり並ぶとのことなので、時間に余裕を持って行くことをおすすめする。
というわけで「冬の奥日光トレッキング 雪化粧の戦場ヶ原と、レストラン倉井のホルモンダブル定食」でした。
最近は雪の中にも積極的に出掛けているのですが、スノートレッキングの有名な奥日光は行きやすいのでリピートしています。
正月にも行ったのですが、奥日光は吹雪になってしまい写真は惨敗。
その時は70-200mmを持ち歩いていたので貴婦人を大きく撮れました。
もう少し雪が欲しいところですね、今回の記事にした2回目の訪問は1回目より雪が少なくなっていてかなり拍子抜けでした。
この後にちゃんとした冬靴を買ったので、その慣らしも兼ねてまた2月あたりに行きたいと思います。
©makotomatic.com