THULE Motion XT M & WingBar EdgeをCX-3に取り付け

 

 

bar_introduction

名目上はSUVではあるものの、実際の荷室はコンパクトカー並みという我が愛車CX-3。

色々と工夫をして車中泊旅行などをしていたものの、長期の外出や冬季装備の積載に無理を感じ始めていた。

キャリアの類は外見を損なうので付けないつもりだったのだが、THULEのWingBar Edgeという商品に出会い考えが変わることになった。

WingBar Edgeは通常のバータイプのように左右の突き出しが無いアーチ状のスタイリッシュな外見である。

 

Motion XT M & WingBar Edge

ルーフボックス等の取付面が狭くなるというデメリットもあるが、複数のアタッチメントを並列にしない限りはさして問題はない。

WingBar Edgeを取り付けた上でルーフボックスを選定していたところ、同じくTHULE社製のMotion XT Mが最適という解を得たので購入。
ウィンタースポーツ向けのように薄くはないが、自分の用途に適してる寸法を考慮するとベストな選択だと思う。

広大なネットでも世の中に数あるキャリアベース、ルーフボックス、車種から一つの組み合わせの例を見つけるのは非常に困難である。
購入前に調べたところ、THULE Motion XT MとWingBar Edgeを同時にCX-3に装着している方は見つけられなかった。

なので、簡単ではあるが、CX-3 ✕ THULE Motion XT M ✕ WingBar Edge の組み合わせ例を紹介させていただくことにした。

 

 

 

 

ber_today

 

Motion XT M & WingBar Edge

雪の中でいきなりの写真撮影を決行、アクティビティ中の方が説得力が増すのである。

ルーフボックスはTHULEのMOTION XT M
中堅クラスのMOTION XTシリーズで最も小さいサイズとなり、寸法は175×86.5x46cmで容量は400リットル。

MOTION XT MはTHULEの中では小さいサイズとなるものの、INNOのラインナップと比較すると大型の部類に入る。
ヨーロッパだと日本のように小さな容量の需要がさほど多くないのかも知れない。

この取付け状態でリヤハッチにも干渉せず、運転席からも先端が見えないのでオートライト等の誤動作はない。
全高は2mちょうど程度なので、車高2.1m制限の一般的な地下駐車場は問題なく入ることが出来る。

 

 

Motion XT M & WingBar Edge

キャリアベースはTHULEのWingBar Edge 9594B
CX-3用の取付キットは設定されていないが、アクセラ等のKIT3069がそのまま使用できる。

WingBar Edgeはアーチ状のスタイリッシュな外見であるが、その分取付幅は狭くなってしまう。
なので、例えばルーフボックスの横にサイクルベースを並列にマウントするような使い方は出来ない。

自分の場合はこのルーフボックスを載せるだけなので問題は無い。

ちなみにWingBar Edge 9594BをCX-3に取り付けた場合の有効取付面幅はリアで約76cmほどだった。
MOTION XT Mの下面取付幅は75cmとなっているが、実際取付けてみるとまだ余裕があったのでMOTION XT Lでも載るかも知れない。

あとひとつ、WingBar Edgeだけ付けた状態だと、ボディの剛性アップが顕著に感じられたので驚いた。
カーブを抜けるのが楽しくなったので、WingBar Edgeは通年付けていようと思う。

 

 

Motion XT M & WingBar Edge

MOTION XTシリーズの魅力のひとつに、このロック解除レバーが挙げられる。
他のルーフボックスと違い、鍵そのものでロックの解除を行わない為キーシリンダーにストレスがかからない仕組みになっている。
またロック時も確実に閉められたことが非常に分かりやすい動作となっている。

これは使ってみて初めて使いやすさを実感し、MOTION XTを選んで良かったと思えた機能である。

そしてルーフボックスと屋根の隙間に関しては手が入らないほど低い。
このスタイルはWingBar Edgeの売りではあるが、洗車の時には何らかの工夫が必要になるだろう。

 

 

Motion XT M & WingBar Edge

実際の積載の様子はこんな感じである。
スノーシュー、トレッキングポール、ザック、冬用靴など車内に置く必要の無いものは全て詰め込める。
スノーシューに隠れて見えないが、裏側にはチェーンのケースも置いてある。これが車内でとにかく邪魔だったのでスッキリした。

これで冬でも寝場所を作るために、寒い中で荷室を整理することがなくなった。
車内は寝場所を設置したままにでき、カメラ機材や必要な身の回り品だけ置いておけば良い。

内寸はエアロデザインの為に目安にしかならず、実際に入れてみるまではどうかという具合だった。
結果としては後部の背の高いエリアなら、折り畳み自転車が折り畳んだ状態で入れられるほどだったので満足。

GWや夏休みの長期外出の時は、折り畳み自転車や着替えを詰めたバッグを入れておくと良さそうだ。

 

 

 

 

 

 

ber_afterword

 

Motion XT M & WingBar Edge

今までのカーライフの中でルーフボックスを必要としたことはなかったので、今回は全くの無知の状態から色々と調べて勉強し満足のいく物を選べたと思う。

最後に気になる風切り音や燃費に関しての話も紹介しておきたい。

風切り音に関してはWingBar Edgeのみでも少量発生し、ルーフボックスを積むとかなりの大きさになる。
60km/hくらいから顕著に聞こえ始めて、100km/hあたりでは台風の中にいるような印象だった。
が、音楽でもかけていれば、よほど神経質では無い限り気にはならないだろう。

燃費はメーターの平均燃費読みで約1割減という感じだった。
CX-3は燃費に良さそうなスタイルで実際その通りだが、風の抵抗が増すことによって燃費に大きく影響するようだ。
燃費に関しては公平な比較が難しいので印象程度だが、個人的には1割程度なら許容範囲内なので問題はない。

 

今後の運用方法としては、常にルーフボックスを積んでいるのはかなりの負担になるので、必要の無い時は外しておくことにした。
多少面倒ではあるが、このルーフボックスは次の車にも引き継いでいきたいので、青空駐車での劣化を防ぐためだ。

出費は大きかったが、得られる効果も大きいルーフボックスの導入だった。

補足だが、この組み合わせはTHULEの保証対象外となっている。
マツダ純正のキャリアはTHULE製だが、それにTHULEのルーフボックスを載せても保証対象外となるようだ。
THULEにあまり保証をする気が感じられなかったので、今回は保証のことは考えずに好きな組み合わせで選定した。

ちゃんとメーカー保証を受けたいのなら、ベースキャリアとの組み合わせには注意が必要である。