年に一回 横浜で開催されている「カメラと写真のワールドプレミアショー CP+」に行ってきました。
国内外のカメラ関連メーカーが一堂に会するCP+は、注目の新製品を実際に見たり触ったり出来る人気のイベント。
今回も自分の注目の製品、会場で見つけた気になる製品を中心に簡単なレポートを。
会場に入ってまずはフルサイズミラーレス一眼の「S1」と「S1R」を触るべくパナソニックに。
体験コーナーで機能的に分かることなど皆無に等しいのだが、質感に関してはやはり触るのが一番良い。
サイズ的に5D4やD850のつもりで持ちあげると軽く感じたが、ボディ自体は5D4より重いはずなので、レンズが軽かったのだろうか。
バッテリー1個につき撮影可能枚数が約400枚とまずまずのスペック、ファインダーも覗きやすく何よりもボディが大きいので持ちやすい。
レンズ群に関してもシグマから相当な数が出るので不自由もないだろうし、今からシステムを組むなら一番面白そうなマウントである。
ミラーレス一眼市場に2周遅れくらいで乗り込んできたキヤノンのEOS R体験コーナーにも並んでみた。
レンズ群の開発の関係でミラーレス市場への参入が遅れたのだろうか、その間ソニーが天下を取る様を指を咥えて見ているのは辛かっただろう。
EOS R自体の性能は申し分無いと思ったが、第一印象ではUIが使いづらいと感じたので、ぼくが導入するのは早くてもMarkII以降になるだろう。
RF24-105mmなどレンズの性能は良さそうなので、当面はEFマウントは増やさずにRFに乗り換えで動いていくつもりだ。
先日発表された EOS RP も早速触ることが出来たが、シャッターを切ってからのレスポンスが遅くて驚き。
EOS Rと同じ軽快さかと思ったが・・・体験前に設定を初期化していると思うので設定の問題ではなさそうだが。
撮影枚数が200枚強程度と電池の持ちも悪く、一眼レフからの乗り換えよりもコンデジ層からのステップアップ用といった位置づけだろうか。
形はスリムで山行に良いかと思ったが自分には妥協できない部分が多すぎるので、買うならEOS Rの進化版にしたい。
RFマウント~EFマウントアダプターに付けられるドロップインPLフィルターが素晴らしかった。
これがあればEOS RでEFレンズを使う分にはPLフィルターがこれだけで済む。
このドロップインフィルターだけでもEOS Rを買っても良いくらいの気分になった。
RFレンズで注目なのはRF24-240mmで、非Lながらも便利ズームなので旅行用に重宝しそうだ。
写りが満足できれば将来RFマウントでシステムを組む時に候補に入れてみたい。
キヤノンブースでは長根さんと米さんのステージを立ち見してきた。
米さんは目線がこちらに近い方なので話も分かりやすく、ぼくも一度写真教室に参加してみたいと思っているのだ。
ステージは混雑を極めていて立ち見も身動きが取れないので、キヤノンさんには以前の様にYouTubeでの公開をお願いしたいと思う。
リコーは新しく発表した「THETA Z」を展示していた。
従来モデルのTHETA Vよりも画質を向上させて、その代りに大きく重くなった。
頭の上に乗せて撮り歩いている人には少し重いかもしれないが、バッグに収納して移動している人にはさほど影響はなさそう。
リコーブースは他のメーカーに比べて客足も少ないのが気になった、特にペンタックスコーナーの人の少なさが寂しい。
SIGMAはLマウントを猛烈にアピールした出展内容。
パナソニックでのS1・S1Rの人気といい、期待できるマウントになりそうな予感しかしない。
あとは発売されてユーザーレベルでの使用感や性能のレビューを待ちたいところ。
シグマのリリースするレンズ群の多さはなかなかに圧巻。
ぼくは35mmArtしか持っていないが、キレキレの良玉なので今の所手放す気はない。
Leofotoのミニ三脚が使いやすそうで気になった。
雲台なしで8500円、アルカ互換の雲台を付けても2万円弱なのが素晴らしい。
ここの製品は見た感じ品質も良さそうなので、いつも立ち寄っては見ているのだが手持ちが揃っているのでなかなか導入の機会がなかった。
しかしこのミニ三脚は耐荷重が10kg、足も長さや開きの自由度が高いという申し分ない性能。
近い内に買うことになるだろう。
GITZOもミニ三脚を出すらしい。
このボール雲台の耐荷重は3kgでカメラも直付けという残念仕様にも関わらず価格は3万円。
これならマンフロットの2千円のミニ三脚で十分ではないのか。
造りは悪くなさそうだが、GITZOであるということだけで3万円という強気の価格設定には度肝を抜かれる。
上で紹介したLeofotoのミニ三脚の方が安くて性能も使い勝手も遥かに良さそうだ。
メイン製品に関しては申し分ない性能だと思うのだが、昨年のあまりにも普通なカメラバックといい最近のGITZOにはややがっかりだ。
タムロンはCP+に先駆けて35-150mmの新レンズを発表していたので気になっていた。
ちょっと変わった画角なのだがF値が2.8-4と明るく、思いつく最適な使い道はポートレートといったところだろうか。
コミケなどでのコスプレ撮影だと35mm、85mmあたりが主流かと思うが、それに加えてテレ側150mmもあれば大抵の場面には対応できそうである。
EIZOではUSB-Cでの出力と給電が出来るモデルを参考展示していた。
自分のMBPもこういう風に使いたいものだが、web用の編集をするにはRetinaは少々不便な事がある。
まずは今のWin用モニターの買い替えを検討しなくては。
DJIでは OSMO POCKET が人気ですごい人だった。
触ったことがないのでどんな感じか知りたかったが、順番が回ってきそうになかったので諦めた。
DJIに限らずジンバルメーカーの勢いが良い。
高価な業務用だったのはもう過去の話で、今では個人でも買える値段で各社から出ている。
カメラ量販店でのジンバルの展示品は充電切れなどで動かないものばかりなので、ここで完動品を触ってみたかったのだがどこも混み過ぎであった。
カメラのクリーニングキットで有名なVSGOではブロアーを展示していた。
底に重りがあるので常に上向きで立ち、吸盤が付いているタイプも有るようだ。
左の上位モデルには長さの違うスペアの口があり、吸気口にはフィルターも付いている。
ぼくは右の下位モデルが気に入ったので買うつもりだ。こちらにも吸気フィルターが付いている。
あととても手触りが良いので使っていて気持ちがいい。
ちょっと面白いカメラバッグがあったので話を聞いてみた。
これはミリタリー関連メーカーのHAZARD4の製品で、スリングタイプのカメラバッグということである。
スリングタイプのカメラバッグは珍しくも無いが、注目なのはMOLLEシステムを搭載している点だ。
背に当たる部分を除くバッグの3面にMOLLEシステムが搭載されることで、用途に応じた荷室の追加が可能になる。
サバゲー用などで既にMOLLEのポーチなどを持っているなら、そのままこのバッグに使えるわけだ。
大きさも十分で、長玉を付けたボディでもそのまま入れられるし、仕切りを付ければボディと各種レンズを収納できる。
詳しくは公式HPで見ることができ、現物も御徒町にあるサバゲショップに置いてあるらしい。
ZEISSは以前より規模が小さめになった感じだったが、相変わらずオシャレなブースだった。
注目は Lightroom CC搭載フルサイズ機「ZX1」 であるが、せっかくショーケースに入っているのに指紋の跡だらけでかなり気分が萎えてしまった。
なぜこんな注目製品なのにクロスで拭いてから展示しないのか・・・
ビクセンではポラリエの新型「ポラリエ・U」が展示されていた。
ポラリエよりもかなり大型になり、気になっていた耐荷重も大幅に向上していそうな感じ。
モードもスイッチで選択するようになっていて、後継機というよりも上位モデルのような印象を受けた。
ポラリエ・Uはまだ参考展示ということだが発売もそう遠くないようで、多くの天文ファンが注目する機種になりそうである。
ケンコー・トキナーには「スターリーナイト」という新フィルターが展示されていた。
星景写真には付き物の「光害」を軽減してくれるフィルターだそうで、説明を見る限りはPhotoshopの「かすみの除去」のような効果がフィルターで得られるような感じだったが、実際はどういうものなのかは不明。
バリアブルNDフィルターの新型が6月に発売とのことで説明を聞かせていただいた。
新型のバリアブルNDX2は従来型よりフィルターの黄色味が明らかに無いのが印象的で、価格は若干安くなる?ような話だった。
ケンコーのバリアブルNDフィルターはかなり高価なので、できればもう少し買いやすくなってくれると有り難いのだが。
玉泉亭のサンマーメン
夕方5時くらいに会場を後にして、夕飯は横浜の地下街にある「玉泉亭」へ。
サンマーメンで有名な伊勢佐木長者町の玉泉亭の支店が横浜ポルタに出ているので、平日の帰り道にもたまに寄って食べている。
あんかけの野菜と細麺が特徴の玉泉亭のサンマーメン、とても普通の味なのが良いのだ。
最近の濃い味のラーメンも良いが、やはり自分が好きなのは中華そばと呼ばれるものであることを再確認する一瞬であった。
というわけで「CP+2019で気になったアレコレと、玉泉亭のサンマーメン」でした。
今年のCP+も存分に楽しんでまいりました。
以前よりカメラ関係の買い物に対して気軽さが無くなっているのですが、CP+に来てしまうと色々と物欲が刺激されてしまいます。
当面はEOS Rのプレッシャーに耐えつつ、Lマウントを見守るという具合でがんばります。
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