瀬戸内の風を感じる 鞆の浦・尾道の散策と、鯛亭の鯛茶漬

 

広島旅行の続きは鞆の浦・尾道を周ってきました。
尾道は過去に何回か行ったことがあるのですが、鞆の浦は昨年に行こうとして天候不良で諦めた経緯があります。

今年は何の心配もいらない素晴らしい晴天で、瀬戸内の名所を満喫することができました。

 

 

 

 

鞆の浦

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前日の憧憬の路の後は福山のホテルに宿泊。
風呂上がりに素っ裸でベッドに寝転がったら、そのまま寝落ちして朝になってしまった。旅行先では毎回このパターンなので直さなくては・・・
ホテルの朝飯は高くて付けなかったので、福山駅のサンマルクで済ませる。
そのままレンタカーで鞆の浦までドライブ、この日は天気が良いので瀬戸内のドライブが楽しくて仕方なかった。
鞆の浦には駐車場が混む前に到着、昼前には満車になってしまったので朝行動しておいて良かった。

 

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鞆の浦1番の観光スポット「常夜燈」はサンマルコ広場のような混雑ぶり。
港と歴史と観光が程よく合わさった鞆の浦は、他の港町にはない雰囲気の場所だった。

 

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江戸期の港湾施設である常夜燈、雁木、波止場、焚場跡、船番所跡がほぼ完全な形で現存しているのは全国でもこの鞆の浦だけとのこと。
日没が近づいて火が灯された常夜燈を見てみたかった。火と言っても今は電気だと思うが、昔は港町らしくニシン油を使用していたようだ。

 

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有名な「福禅寺対潮楼」にも訪れてみた。
かつて朝鮮通信使も「日東第一形勝」と称賛、のちに対潮楼と名付けられたその場所からの展望は素晴らしかった。
当時の人もこの窓に広がる風景に感動したに違いない。

 

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午前中は鞆の浦の土産物屋や寺を散策。
鞆の浦で最も高い場所にある「医王寺」まで上ってみると、瀬戸内海を見渡せる寺の墓所ではちょうど納骨が行われていた。
眩しい日差しの中に並ぶ礼服の方々からも悲壮な感じは無く、亡くなったのはお年を召した方だったのだろうか。
帰りは遠回りして坂道を下ってみる、坂道から瀬戸内海を望む落ち着いた雰囲気は尾道に通じるものがあった。

 

 

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お昼は「鯛亭」にお邪魔して食べることに。
鯛飯、鯛の刺身と鯛づくしのメニューで目移りしてしまうが、今回は「鯛茶漬」を注文。

 

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熱々の出汁を茶碗に注いだら蓋を5秒閉めて召し上がるとの説明を受けるものの、トリ並みの知能なので出汁をかけてそのまま食べ始めてしまった。
澄んだ出汁はしっかりとした味が付いているものの、鯛の上質な味を邪魔すること無く飯に染みて非常に美味。

 

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日常的に食べたくなる優しい味で満足。強いて言えば、もう少しわさびが欲しかったので言えば良かった。
あまりにもサラサラ食べれてしまうので、鯛飯あたりをもう一品頼んでもいいかも知れない。

 

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名残惜しいけど、尾道へ寄りつつ広島空港へ向かうことに。帰りがけにグリーンラインを通り展望を楽しむ。
鞆の浦は午前中のみの慌ただしい旅程だったけど、次回はもっとゆっくりと楽しみたい場所だった。

 

 

 

 

尾道

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鞆の浦を後にして尾道へ向かう。
実は昨晩、竹原から福山に行く際に夜景を撮りに尾道に立ち寄っていた。
今まで行った事がなかった「浄土寺山展望台」に来たものの、とても狭い道を車で登って最後は真っ暗の林の中を軽登山しなくてはならなかった。
やっと展望台に着いたら使いたかった70-200mmを車に置いてきたことに気が付いてがっかり。
24-70mmで簡単に撮っていたが、誰もいない寺は怖いのでさっさと撤収したのが昨晩の出来事。

 

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鞆の浦から尾道までは車で1時間ほど。
千光寺の駐車場は混んでいたけど、幸運なことに待たずにすぐ停められた。
僕にとって尾道はかなり特別で、今までの旅行先の中でも最もお気に入りの場所になっている。
ちなみに左手に見える山のてっぺんに、昨晩夜景を撮りに行った浄土寺山展望台がある。

 

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尾道の楽しいところは、尾道水道を眺めながら坂道を下っていけるところかなと思う。
春は桜、秋は紅葉と、季節感も豊富で素晴らしい場所。

 

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最初に来たのはもう何年も前になるけど、今は新しいカフェなどお店が増えていると感じる。
帆雨亭や梟の館など有名なお店ももちろん健在で、歩いていても若い人が多い観光地であるのが特徴の尾道らしい発展だと思う。

 

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この日は本当に素晴らしい晴天で、向島の先の海はもちろん四国の形まで見えていた。

 

 

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帰りがけにパンでもと思い、「ネコノテパン工場」に寄ってみると長い行列が出来ていた。
15組ほどの列だったので並んでみたが、途中で焼き上がりを待ったりしていたのか、結局1時間近くも並ぶことになってしまった。
ここは来る度に行列が長くなっている気がする、朱華園と並ぶ尾道の行列店になった感じがある。

 

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本当に猫の額ほどのスペースに並べられたパン、人もひとりしか入れない店内が特徴のネコノテパン工場。
休日は行列のため選べるパンも少なかった、もっと早い時間に来たら良いのかも知れない。

 

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ネコノテパン工場は女性らしい可愛らしく細やかな気配りが感じられるパン屋さんである。
今回購入したパン。本当はもう少し買ったけど写真を撮る前に食べてしまった。

 

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「近所に袋に飛びついてくる猫ちゃんがいるのでお気を付けください」
そう言われ店を出ると、噂の猫と思われる猫がパンが詰まった袋をジッと眺めていた。
案の定このあと飛びつかれたので遊んであげたかったが、予想以上に列に並んでしまったために飛行機の時間が心配なので撤収。
予定では一旦下りてロープウェイで上まで戻るつもりだったが、もはや時間の余裕がなく最短ルートを駆け上がって千光寺まで戻ることになった。

 

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この日はとても暖かかったので猫もたくさん外に出ていた。

 

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必死に坂道と階段を駆け上がったお陰で少し時間が余ったので、久しぶりにグリル展望台に登って展望を撮ることにした。
しかしこの日は雲も無くもろに逆光だったため、ちょっと見せられるような写真が撮れなかった・・・ので以前に来た時の写真を。
尾道は何回来ても楽しい、また来よう。

 

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広島空港へは17:00頃着いて、帰りのフライトの19:30までお土産を買ったりお好み焼きを食べたりして過ごした。
羽田へは木更津駅上空、東京湾アクアラインに沿ってアプローチ、34Rにランディング。B767-300 18K

 

 

 

 

というわけで「瀬戸内の風を感じる 鞆の浦・尾道の散策と、鯛亭の鯛茶漬」でした。

今回の広島旅行は好天に恵まれて最高の旅になりました。
土砂災害による呉線の不通があったために旅程中はレンタカーでの移動でしたが、晴天の瀬戸内はとても気持ちが良く楽しいドライブができました。
災害の爪痕は所々にあったけれど、復旧も急ピッチで進んでいる模様。
年内には呉線も動き出すようで、また瀬戸内を走る姿を見れるのを楽しみに、再び広島の地へやって来たいと思います。