2020年は新型コロナウイルスが猛威を振るったせいで、ほぼ全く出掛けられない年となってしまった。
振り返ると、実際の外出は日帰りのドライブ程度を片手で数える程度したくらいだろうか。
そんな状況でカメラを使うことも少ない年だったが、数少ない外出の中に秋の奥日光へ行ったことがあった。
奥日光の天気は変わりやすくベストと言うには程遠い状況だったが、あの八丁出島を見たときのことを書こうと思う。
朝日を浴びて燃えるような色なったいろは坂
奥日光はここ毎年スノーハイクに訪れている慣れた場所だ。
混雑する紅葉の時期には来たことがなかったが、今年はコロナ禍で人出も減り空いているのではと思い平日の休みを頂いて訪れることにした。
深夜は道の駅で仮眠し、日の出と共にいろは坂を登る。
紅葉が朝日を受けて燃えるような色に染まったのが素晴らしく、明智平に車を停めてしばし見入っていた。
男体山も秋の彩りとなっていた
今回の目的は八丁出島を眺めるポイントである半月山へ登ることだ。
中禅寺湖スカイラインのゲートが開く7時までは湖畔の駐車場で休憩をした。
日光市は晴れだったが標高が高い奥日光には雪雲がかかり、細かい雪がちらつく中で男体山の頭も隠れてしまっていた。
紅葉の八丁出島の風景は人気のスポット
中禅寺湖スカイラインのゲートが開くと並んでいた車たちが一斉に進みだした。
全員があの狭い半月山の展望台へ登るのだろうか・・・と心配したが、殆どは途中の中禅寺湖展望台を目指していたようだった。
半月山駐車場に車を停めて30分ほどの登山をしたところに半月山展望台がある。
この日は生憎の雪模様で、残念ながら写真を撮るような気もならなかった。
一瞬雪が止んだ瞬間に茶を濁すようにシャッターを押し、薄く雪が積もった半月山展望台を後にした。
中禅寺湖畔から八丁出島を望む
この日は日光市は全面的に晴れだったが奥日光は雲の中を出たり入ったりと安定しない天気だった。
標高の高い箱庭である奥日光ならではなのだが、少しがっかりしながら中禅寺湖まで降りてきた。
時間があれば午後にもう一回登ることにして、楽しみにしていた昼飯処に向かうことに。
トンカツ浅井のソースカツ丼
中禅寺湖のフェリー乗り場の真正面にある「トンカツ浅井」にて名物のソースカツ丼を頂いた。
大きなヒレカツが沢山乗っているので食べ切れるか不安だったが、軽い衣と柔らかい肉はまたたく間に胃袋の中に収まってしまった。
精肉店が営むとんかつ屋だけあってやはり肉が美味であり、揚げ方も非常に上手で終始美味しくいただくことができた。
人気のとんかつ屋で行列は必至だが、何度でも食べたい味だった。
紅葉のいろは坂を下る観光バスたち
腹ごなしを兼ねて中禅寺湖から明智平ロープウェイまで歩いていくことに。
だが、着いてみると強風でロープウェイは運行中止になっていた。
明智平ロープウェイ展望台からは華厳の滝を含めた奥日光の箱庭を一望できるので楽しみにしていたのだがツイていない。
1時間ほど運行再開を待っていたのだが、全く見込みがなさそうなのでバスで中禅寺湖に戻ることにした。
仕方なく華厳の滝に行ってみたものの、エレベーターを含めて三密の極みのような場所だったので軽く後悔してしまった。
半月山展望台に至る登山道より
午前の半月山展望台に悔いを残したいたので、やはり午後はもう一度登ることにした。
15時頃に登り始めたが、中禅寺湖スカイラインのゲートは17時に閉鎖されてしまうので、やや早足で緩やかな登山道を登っていく。
半月山展望台より中禅寺湖を見下ろす
再びの半月山展望台は晴天ではあるが男体山に雲がかかり、戦場ヶ原も雲の中に入ってしまっているようだ。
何よりも午後は八丁出島が山の陰に入ってしまうので、写真的には合わない時間帯のようだった。
が、展望台から見下ろす奥日光の箱庭は美しく、空いていたのもあってしばしゆっくりとした時間を過ごしたのだった。
午前は雪で八丁出島も見えない時間が続いた
2020年は趣味活動に限らず日常生活ですら著しく制限せざるを得ない厳しい年となった。
新型コロナウイルスの蔓延はより深刻な状況となっており、2021年においても事態は好転しないと思っている。
何も恐れることなく自由に旅をしたり山を登ったり出来る日々がまた訪れてくれることを切に願う。
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