夏の北海道 天体のメソッドの舞台の洞爺湖と、望羊蹄のカニバターライス

 

夏の北海道旅行は洞爺湖周辺をドライブしてきました。

こちらは「B747政府専用機の最後の展示だった千歳基地航空祭と、味の羊ヶ丘のジンギスカン」の続きになります。
千歳基地航空祭を楽しんだ翌日は、宿泊先の苫小牧から洞爺湖方面に向かいました。
洞爺湖といえば、TVアニメ『天体のメソッド』の舞台で、アニメファンの間では代表的な舞台探訪のスポットとなります。
作中では美しく描かれた洞爺湖の景色が印象的で、以前より訪れてみたかった場所のひとつでした。

 

 

 

 

まずは苫小牧から室蘭に向かう

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AM2:15 宿泊先の苫小牧を出発。
日曜の夜はドーミーインの大浴場が貸切状態だったので楽しめました。
でも2泊とも早朝から出掛けてしまったので、結局ホテルの朝食を食べれなくて勿体無かったです。
レンタカーは北海道オンシーズンの最中にも関わらず、タイムスのおまかせプランが安かったので選択。

 

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4:30 室蘭の最南端にある地球岬に到着。
暗いうちに到着するつもりだったのに、もう朝日が昇り始めています。北海道の日の出は早いです。
地球岬は数年前に仕事で室蘭に来た時に、現地の支社の方が連れてきてくれました。
当時は写真なんてやってなかったし風景にも興味がなく、ただ連れられて観光しているというだけだったので、今思えば非常に勿体無いことをしました。
そんな思い出を胸に再び地球岬に来たものの、日の出の方向と風景が合わないので、近くにあるトッカリショ展望台に行くことにした。

 

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トッカリショは初めて来ましたがすごい絶景、車を下りてすぐこの景色で北海道は本当にすごい。
ここは元々予定になかったから下調べもしてなくて、もっと先にいけば更に撮影スポットがあったらしく、早々に撤収したことを後悔しました。

 

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室蘭に別れを告げて洞爺湖へ。白鳥大橋から見える雲海が綺麗だった。
洞爺湖までは室蘭本線沿いの道を走るのだけど、北海道らしくのどかな道で良いドライブだった。

 

 

洞爺湖で天体のメソッドの舞台を辿る

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6:15 洞爺湖に到着。
TVアニメ『天体のメソッド』では霧弥湖という名称で登場した場所で、湖の上空には円盤が浮かんでいる設定。
ここも良い景色ですが、残念ながらこの時は厚い雲が上空にありました。

 

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作中で一番印象深かったランドマークと言えば天文台であるのは間違いないでしょう。
天文台の内部に入るには色々と条件があるので諦めていましたが、建物周辺も施設利用者以外は立入禁止とのことでした。
遠目から建物の外観だけ撮影させてもらい、作中の雰囲気だけでも味わっておきました。

 

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朝早すぎてどこも開いてないので、洞爺湖周辺を車でドライブすることに。
羊蹄山も綺麗に見えていて、走っては停まりを繰り返してしまう。

 

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作中でも登場した旧とうやこ幼稚園跡は2000年の有珠山噴火の影響を受けた建造物で、この周辺一帯がジオパークとして保全されています。

 

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ジオパーク全体はとても広く、全体を周るには半日は掛かりそうです。
洞爺湖側の方は見学者も多かったですが、裏手にあたる旧とうやこ幼稚園は閑散としていて僕しかいませんでした。
しかし、見学を遮るような草木はちゃんと刈られており、とても手入れが行き届いている場所でした。

 

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噴石によるダメージが痛々しい建物の方は自然に任せて保存しているよう。
幼稚園全体にこれだけのダメージを受けていながらも、事前の避難が功を奏して人的な被害は0だったそうです。

 

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車でぐるっと回ってジオパークの洞爺湖側に来てみました。これは噴火の隆起で押し流された橋のようです。
他にも埋まった標識や車など様々なものが災害遺構として保全されており、軽い山登りをすればカルデラも見ることができます。
カルデラ見たかったけど今回は時間がなかった・・・
始めは行こうとしたものの、ジオパーク内の道を間違えてタイムオーバーになったので泣く泣く諦めてしまいました。

 

 

望羊蹄でお昼ご飯

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お昼は『天体のメソッド』の作中で、柚季と湊太の家として登場した「望羊蹄」で食べることに。

 


オープンした途端にお客がどんどんやってきます。平日でこの人気では、休日はきっと並ばなくてはならないだろう。

 

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例の席も撮らせてもらいました。
作中ではあの席でノエルがオムライスを食べていました。

 

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ここは作品リスペクトでオムライスを食べたいところですが、メニューで気になったカニバターライスを思わず注文。
しかしこの望羊蹄さんは奥の席はなかなか暗くて、暗部AFが壊滅的なα7IIでは撮りにくかった。

 

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ふんわりとカニ風味がする上品な味で、バターも香りが良く油っこくないのでライス代わりに食べれそう。
玉ねぎや人参も適度に歯ごたえがあって口の中が賑やかになる、これはピラフが好きな人なら気に入る味だ。

 

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ちょっと物足りなかったのでフルーツパフェを注文。
このくらい普通に食えるだろうと思ったら、クリームやフレークでかさ上げしていないバニラアイス山盛りの真面目パフェでした。
カニバターライスもパフェも美味しかったけど、やはり人気メニューのオムライスやハンバーグも食べてみたかったです。
次に来るときには絶対にオムライスを食べよう。

 

 

午後は青空の下で洞爺湖を楽しむ

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昼過ぎから晴れてきたので、最後にまた洞爺湖周辺をドライブ。

 

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『天体のメソッド』にもひまわり畑の描写がありますが、作中のひまわり畑が実在しているのかは不明です。
通り道に雰囲気の似たひまわり畑があったので撮影させてもらいました。蜂がせっせと働くひまわり畑はいい畑ですね。

 

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午前中の曇天が嘘のように青空が広がりました。
雲ひとつ無い晴天よりも、このくらい雲がある方が好きなので気持ちが良いです。

 

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洞爺湖の北にあるL字型の桟橋は作中でも非常に印象深い場所。
このそばにあるキャンプ場が見晴らしも良く最高のロケーションでした。いつかキャンプをしに来たくなった。

 

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天体のメソッドの舞台の洞爺湖とはこれでお別れ、あとは個人的な趣味で登別に向かいます。
このあたりは伊豆スカイラインばりの快走路で、車の運転がとても楽しい道でした。

 

 

登別クマ牧場

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13:00 登別に到着。
駐車場にからロープウェイで山頂まで一気に登ります。
もう使っていない古いロープウェイと並行して新しいロープウェイが運用されていました。

 

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ロープウェイが山頂に到着すると、そこはもう登別クマ牧場。
前から来てみたい場所だったので、ようやく念願が叶いました。
これはメスの牧場ですね、ここではオスとメスが別々に飼育されています。

 

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こちらはオス、迫力があります。
オスはメスより1.5倍くらい大きいそうです。これは山で会ったら死にますね・・・

 

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恐ろしいヒグマですが、ここで餌を与えてみましょう。

 

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とってもフレンドリーになります。
この熊は水の中で貰うのがウケると解っているのか、必ず水に入っておねだりしていました。

 

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完全に芸を極めた個体もいます。
飼育員が何かを教えたわけじゃなく、どうすれば自分に餌を投げてもらえるかを考えた結果の行動なので、熊って本当に頭が良いのだそうです。

 

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飼育員が閉じたオリの中に餌を投げると、器用に開けて入り込んでしまった。これも教えたわけではないとのことで驚愕。
キャンプや登山などで山中に生ゴミを放置してくると熊が食べてしまい、人間の食べ物の味を覚えてしまった熊が山から下りてくるらしい。
当たり前だが、決して山では自然の動物に餌をあげたり、生ゴミを放置してはいけない。

 

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子熊も別のオリで寝ていました、可愛い。
本来であれば北海道の自然の中で育つはずだったであろう熊たち、人との距離が狭まった今の時代で不便な運命を辿らせてしまいました。
せめてここで穏やかに暮らせることを願います。

クマ牧場を見学した後はロープウェイで下まで降りて、登別温泉の石水亭で日帰り温泉に入ってきた。
薄いにごり湯で温度も丁度良く、あまりの気持ち良さにこのまま泊まっていきたくなってしまった。
しかし勤勉な社会人の僕は関東に帰らねばならないので、蕩けた身体に鞭打って帰りの飛行機が待つ空港に向かいます。

 

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18:30 新千歳空港に到着。
帰りのフライトまで時間があるので空港で夕ご飯を食べました。
空港内の他の海鮮系の店と比べると空いていましたが、普通に美味しかった。
帰りはANAがロールスロイスエンジン改修のせいで機材繰りがショート、定刻から2時間遅れとなってパニクっていました。
僕はエアドゥ機なので影響が無くて良かった、しかし定刻で羽田に着くも沖止めだったので終電ギリギリになってしまいました。

 

 

 

 

というわけで「夏の北海道 天体のメソッドの舞台の洞爺湖と、望羊蹄のカニバターライス」でした。

1泊2日の北海道の旅、全く物足りない。北海道を楽しみ尽くすには一体何日休めば良いのだろうか。
時間さえ許せば、洞爺湖からそのままニセコの方に行ってみたかった。またいつか来た時は絶対に行ってみよう。

ドライブしていても気持ちの良い道ばかりで、あまりスピードの出ないノートでほんと良かったです。
いつか北海道に自分の車で来て走り回りたいと思っていましたが、それは絶対やめようかと思います。
バンパーに虫が半端なく付くので。