秋の北海道旅行 紅葉に染まる美瑛の丘と、歩人のベーコンエッグ

 

 

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今年の秋の最初の旅行は美瑛に行って来た。

10月半ばだと、例年であれば大雪山周辺の紅葉はピークを過ぎている頃合いだろうか。
夏にツアーの日程を考えていたところ、比較的安い日程があったので勢いで決めてしまったのだった。

旭川空港を利用して美瑛などの道央エリアを周るのは実は今回で2回目で、美瑛だけなら3回目になる。
前回は一泊のみでしかも悪天候だったため、特にブログにも残していない旅になってしまっていた。

今回はそのリベンジも兼ねて、紅葉の時期に合わせての再訪になった。
道央の紅葉だと旭岳周辺が有名だが、残念ながらピークは過ぎを覚悟しての格安の旅程のため見送り。

 

という訳で、色づく木々こそ少ないが見頃を迎えている美瑛周辺で秋の北海道を楽しむことにした。

 

 

 

 

 

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DAY 1
機内から見た旭川

旭川空港へのアプローチ中

羽田~旭川はエア・ドゥの特別塗装機である、通称「ベア・ドゥ」で移動。
いつも羽田で見ている機体に乗れて感慨深いが、早朝便だったので眠い目を擦りながら機上の景色を眺めることとなった。

旭川空港へのアプローチ中の写真を見ての通り、現地は曇天の真っ只中であった。
気温は3℃とアナウンスされて、手持ちの衣服の頼りなさに驚いた乗客で機内が少しざわついた。

天気はさておき、飛行機の窓からは平地の紅葉はまずまずに見えたので、少なくともこの日程が大外れにはならないだろうと安堵した。
実は最近GRIIIを購入したのだが、機内からの撮影でもよく写るので重宝している。

 

 

魔女の丘美瑛

あまり見慣れぬ美瑛の風景に戸惑う初日

旭川空港でレンタカーに乗り込み、いざ美瑛の丘へ。

もっとも、この天気では美瑛らしい写真は撮れないだろうと思い、晴れの予報が出ている翌日以降へ向けたロケハンのつもりで車を走らせた。
が、美瑛周辺は予想以上に視界が悪く、先が見通せないためロケハンにもならなかった。

これはこれで美瑛の一つの姿かも知れないが・・・

 

 

青い池

紅葉に包まれた青い池

美瑛の丘は諦めて青い池に来てみたところ霧は出ておらず、雨のしっとりとした雰囲気も相まって幻想的な光景になっていた。

以前に来たときは砂利の駐車場だけだったが、今は立派な舗装の大型駐車場とトイレが完備されていて驚いた。
普段は観光客が多いので有名な青い池も、この日は雨のおかげか客足も少なくのんびり撮影ができた。

 

 

青い池遊歩道

秋雨で人の足もまばらの青い池

しばらくは傘を差しながらの撮影に勤しんでいたが、雨の中でフィルターなどを交換するのが大変で疲れてきてしまった。

天気はもう好転することもないだろう。
そうと分かると、この日はさっさとホテルにチェックインして天然温泉でも楽しむことにした。
帰りがけにセイコーマートでビールと惣菜を購入、ぼくはセイコーマートの100円のパスタ類が好きなのだ。

朝が早かったこともあって、ホテルで一通りの事を終えると、あっという間に眠り込んでしまった。

 

 

 

 

 

DAY 2
ホテルWBFグランデ旭川の朝食バイキング

ホテルWBFグランデ旭川の朝食バイキング

予定では2日目は日の出を撮りに美瑛に行くつもりだったが、未明に起きてみると昨日の雨が続いていたので、午前中はホテルでゆっくり過ごすことにした。

宿泊したホテルは旭川駅前にあるホテルWBFグランデ旭川で、以前旭川に来た時に利用して気に入ったので今回も早い段階で予約を入れておいた。

ここは朝食が美味しくて、同じ建物内にある天然温泉施設も自由に使えるので、旭川に滞在なら是非勧めたいホテルだ。

 

 

美瑛の丘

午前中までの雨が止み晴れ上がった美瑛の丘

昼頃になると雨雲も去り青空も顔を覗かせてきたので、急いで車を走らせて美瑛にやってきた。

雨上がりということで虹を期待したが、そこまでは欲張りだったようで虹は現れなかった。
だが、好天の美瑛はやはりいい。

 

 

セブンスターの木に続く白樺並木

セブンスターの木に続く白樺並木

 

 

瑠辺蘂からの眺め

瑠辺蘂からの眺め

 

 

美瑛放牧酪農場の放牧風景

美瑛放牧酪農場の放牧風

美味しいソフトクリームが食べられる美瑛放牧酪農場にやってきたが、残念ながら今シーズンの営業は終了してしまっていた。
以前に食べたソフトクリームが忘れがたい味だったので楽しみにしてきたのだが、全くもって下調べ不足であった。

しかし放牧している牛を遠目から見ることが出来たので、見学だけさせていただいた。

 

 

美瑛放牧酪農場の牛

美瑛放牧酪農場の牛は手入れが行き届いている

ここの牛はみんな驚くほど綺麗で、とても大切に飼育されているのがよく分かる。
遠くからでもこちらに気づいて見ている牛も多く、彼らは彼らで人間を観察しているのだろうか。

そういえばお洒落な売店のすぐ隣にチーズ工場を建設していたので、今度来た時はこの牛たちのチーズを食べれそうだ。

 

 

かみふらの八景ジェットコースターの路付近

かみふらの八景ジェットコースターの路付近

 

 

 

 

人のベーコンエッグ
歩人の店内

歩人の店内は山小屋のような落ち着いた雰囲気

そういえば一日目、旭川に着いて直ぐに向かった場所があった。

美瑛から十勝岳温泉美瑛線を青い池方面に向かっていくと、歩人(ほびっと)というレストランがある。
自家製のハム・ソーセージを食べられるお店で、旅行の計画をしている時に美瑛近辺での食事場所を探していて見つけた店だ。

開店間もない時間だったため、一番乗りで山小屋のような素敵な空間を独り占めしてしまった。

 

 

ベーコンエッグ

自家製ベーコンを使用したベーコンエッグ

こちらでの定番はハム・ソーセージの盛り合わせということだが、今回は朝イチだということもあってベーコンエッグを注文した。

空腹のままフライトしてきたので、自家製ベーコンの香ばしい匂いが鼻の奥に染みて仕方がない。

 

 

トーストと自家製レバーペースト

トーストと自家製レバーペースト

ベーコンエッグに合わせるのはやはりトーストが一番だろう、同じ美瑛のパン屋から仕入れているというトーストをいただく。

自家製のレバーペーストは臭みもなく濃厚で、この上から黄身を塗りたくって食べるのが最高に美味かった。

 

 

自家製ヨーグルトと梨のジャム

自家製ヨーグルトと梨のジャム

食後にデザートでもと思っていたところに、自家製のヨーグルトを強く勧められたのでお願いした。
濃厚なヨーグルトは製造途中のチーズさながらで、これまた自家製の梨のジャムとの相性が抜群だった。

お店の方も気さくに話しかけてくれて居心地の良いお店だった。
名物の自家製ハム・ソーセージをお土産にしたかったが、帰る日が定休日だったためそれは叶わなかった。

幸いなことに通販サイトを開設しているとのことなので、後日改めて申し込んでみようと思う。

 

 

 

 

四季彩の丘

四季彩の丘

 

 

ジェットコースターの路

ジェットコースターの路

二日目は美瑛の各所を周って写真を撮っていた。

やはりラベンダーを始めとした様々な花が見られる6月~8月が観光のピークなのだろうか。
10月の美瑛は人も少なくてのんびりと過ごせたように思う。

セブンスターの木などの有名なスポットではそれなりに観光客もいたが、空の広さからすれば些細な程度という感じだった。

 

 

ビートの山

この時期に見られるビートの山

この時期の美瑛では畑に山積みにされた「とある農産物」がよく見受けられる。

これはビートといって砂糖の原料になる甜菜で、収穫されても出荷まではこのように畑の端に積まれたままになっている。
砂糖といえばサトウキビが主原料かと思っていたが、国産の砂糖の8割はビートから作られているそうだ。

最初はじゃがいもが積んであるのかと思ったが、調べてなかったら北海道の方に笑われてしまうところだった。

 

 

美瑛の夕陽

美瑛の夕陽

この日の終りは、一日美瑛を周って探した場所で夕日を見送った。

他の場所でも夕日を見てみたかったが、1日に1箇所でしか見れないのが悔やまれる。
許されるのならあと数日は滞在していたかったが、そんなことはとても許されないのが世の中だ。

また次に来るときのために、今回見つけた場所は覚えておくことにしよう。

 

 

つるやの醤油チャーシューメン

つるやの醤油チャーシューメン

ホテルに帰る前に旭川でラーメンを食べたいと思い、つるやというお店に寄ってみた。

どうやら有名なお店のようで、麺もスープも驚くほど美味かった。
地元のお客さんが多い感じだったが、別け隔てない接客で自分にも色々と気を使って頂いた。

ここはまた来よう。
麺がとても好みだったので、次は醤油ラーメン大盛りにしたい。

腹も膨れたのでホテルに戻り温泉に入る。
明日は早起きなので、さっさと布団に入って寝てしまった。

 

 

 

 

 

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最近は日の出・日の入を好んで撮ることが多いので、サン・サーベイヤーというアプリを購入した。
見ての通りARで太陽や月の軌跡を表示することが出来るアプリで、なんと天の川まで追うことが出来る。

日中は良さそうな場所を見つけてはアプリを起動、夕日の風景をイメージしながら撮影スポットを探していた。
左が日中に軌跡をトレースした画像、右が実際にARと夕日を重ねた画像だが、非常にイメージが作りやすい事が分かると思う。
iPhoneの方位磁石が狂いやすいので若干のキャリブレーションというか匙加減が必要だが、慣れてない撮影地での活動に大きく貢献してくれるアプリである。

アプリの中では高額なほうだが、自分で計算する労力を考えると安いどころの話ではない。

 

さて、北海道旅行の残す一日は三国峠方面へ向かい道央を一周し、富良野を抜けて再び旭川に戻ってきた。
思っていたほどの撮れ高は無かったけれども、ドライブとしては非常に楽しい一日になった。

続く。