伊豆の温泉郷 修善寺温泉の紅葉と、さくだの塩そば

 

2018年は台風被害が各地で起こった年でした。
その台風の影響が秋の紅葉にも及んでしまい見頃の予想も難しく、実際の色付きも例年に比べて見劣りしている感じも否めないという状況。

そんな事やら多忙な事などがあり、今年は予定していた京都には行かずに伊豆の修善寺に行ってきました。
紅葉はやはり微妙な印象はありましたが、日帰り温泉などで近場の観光地を満喫してきました。

 

 

 

 

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自宅から伊豆まではもう慣れた道になる。
夜明け前に走り出して休憩地の西湘PAに到着するとちょうど朝陽が昇り始めた。

 

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直接修善寺には向かわずに東伊豆・宇佐美の「ふしみ食堂」に立ち寄って朝食に地元ごはん定食をいただく。
ふしみ食堂の開店に合わせて家を出ていたのだが、おかみさんが準備できれば時間前でも開けてくれる。
この日は既にライダーの先客がいて、これから伊豆スカでも走りに行くのだろうか。

 

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宇佐美から伊豆スカイラインを横切り、山間にある修善寺温泉にやってきた。
まだ9時ということもあり、温泉街は観光客もまばらだった。

 

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修善寺温泉中心部の広場にある「弘法の湯」と呼ばれる飲泉所。
伊豆の地中深くから湧き出ており、様々なナトリウムイオンなど様々な物質が含まれているとのことで、文言を読むだけで体に良さそうな気になる。
飲みすぎないようにとの注意書きを見て、さしあたり手のひらに注がれた分だけ飲むことにした。
特に味は無かったが、毎日飲んでいたら健康に良いのかも知れない。

 

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川沿いにある足湯「独鈷の湯」は伊豆最古の温泉と言われている。
まだ時間も早いせいか貸切状態だったので、修善寺温泉のシンボルとも言うべき足湯を十分に満喫することができた。
以前は外湯のひとつして入浴する事が出来たようで、なるほど足湯にしては深くて縁も岩で座りにくいと感じた。
他にも入りやすい観光用の足湯があったので、そちらもありがたく頂いておいた。

 

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この修善寺温泉の中心には鎌倉幕府二代目将軍・源頼家が流されたとして有名な「修禅寺」がある。
ここは紅葉が見事なスポットなのだが、今年はやはり色付きも悪く風の当たる面が枯れていたりした。
上部が枯れているのは恐らく台風による塩害によるものだろうか。

 

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境内でもたくさんの紅葉が見られた。
ここなど色付きで言えば非常に残念なものになるが、このグラデーションは僕としては非常に好みで美しく感じた。

 

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三連休最後の日曜日、恐らく紅葉が見れる最後の週末だけあって観光客が次々にやってくる。
修善寺温泉は伊豆の山間といえど駅もあり、沼津からも遠くないので南伊豆あたりに比べるとアクセスは良いほうだ。

 

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この日は修禅寺の庭園を特別公開しており、折角の機会なので見学をしてきた。
紅葉もなく日射が当たりすぎる時間帯だったので見せられるような写真は撮れなかったが、苔の素晴らしさには心癒やされるものがあった。

 

 

 

 

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昼はかねてより気になっていた「さくだ」にて蕎麦を頂くことにした。
まるで屋台のような外観、いやこれは完全に屋台だと思うが、Googleマップにも掲載されているので、この場所で固定して営業をしているようだ。

 

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店内には有名人のサインが貼られていて店の人気ぶりが伺える。
「店が散らかるからあまり貼りたくはないのだけど・・・」と言いながらも養生して大切に貼っているあたり、店主の丁寧さや人の良さが伺えるというものだ。

 

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この店はメニューがなく、座ると自動的に蕎麦のコースが出てくることになる。
まずは塩そば、自慢の十割蕎麦を塩とわさびだけで頂くというものだ。
わさびを満遍なく混ぜて食べてくれと言われ食べてみると、わさびの辛味が蕎麦の甘みに見事に包まれて非常に美味しく頂けた。
辛くないわさびなのかと思いわさびだけ舐めてみると、とても辛い伊豆の極上わさびだった・・・
蕎麦の甘みだけで中和しつつツンとした心地よさは残すとは、改めて蕎麦とわさびの出会いに感謝しなければならなくなった。

 

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コースの2杯目はぶっかけ蕎麦。
非常にスタンダードなスタイルの蕎麦に岩海苔と芋天が心地よいアクセントを与えてくれる安心できる一品だった。
十割蕎麦というとボソボソしてるイメージがあったのだが、ここの十割蕎麦は歯ごたえも適度でとても食べやすい。

 

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最後は先ほどのぶっかけの残り汁に蕎麦湯を注いでもらう。
ひと欠片の柚子が良い香りを出してくれて、ほっとひと息をつける味である。
量こそ少なめだったが、これで500円というリーズナブルさなので十分に楽しめた。

 

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昼に備えて大量に揚げられている芋天。
TVなどでも紹介されているようなので、この休日の昼時はきっと外に行列が出来たに違いない。

 

 

 

 

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昼を食べ終わり腹ごなしに直ぐ側の竹林の小径へ。
ごく短い区間ではあるが、京都の嵐山の竹林に似た場所で非常に人気が高い。
昼前だったためかとても混んでいて歩くのも大変だったほど。

 

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川沿いの紅葉は見頃になっていたものの、やはり全体的にはバラツキが多く写真欲はあまり湧いてこない。
ただ川沿いの遊歩道を歩いていると風に揺れるモミジはやはり美しく、一時の季節のうつろいに文句を言っているのも無粋だと反省しながら散策をする。

 

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道を入ったところに源頼家の墓があるらしく寄ってみることにした。

 

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頼家は18歳で父頼朝の後を継ぎ二代目将軍になるも政争に破れ、僅か6年でこの修善寺に流され、そして祖父・北条時政の手によって暗殺された悲運の将軍である。
この場所には頼家の墓の他に、母・北条政子が頼家の冥福を祈り建設した指月殿、頼家と命運を共にした家臣十三士の墓がある。
約800年前に血なまぐさい歴史の舞台となったこの修善寺が、今では沢山の人が訪れ温泉を楽しむ観光地になっているのである。

 

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頼家の墓の裏を登り山頂に行くと「源義経の像」があると聞いて、山道を20分ほど登って見に行くことに。
源義経といえば牛若丸の幼名で有名で、下に墓のあった頼家の叔父に当たる人物になる。
ただ義経と修善寺のつながりに関しては資料もなく、なぜこの地に像が建てられているのかは調べても分からなかった。
が、力強い獅子の造形などがあまりに素晴らしく、この像は一見の価値はあるものだと思う。

 

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この日は5D4に24-70mm F2.8L IIだけで散策していた。
日照が強かったのでかなり絞ってSSも高めになってしまったが、やはりNDがあったほうが良いのだろうか。
82mmのフィルターは高いので悩ましい。

 

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観光の汗を流すため一般でも利用できる公衆温泉「筥湯」へ。
風呂と脱衣所だけの施設だが建物も新しく綺麗、そして利用料が350円とお得なので汗を流したいときに丁度よい。

 

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風呂上がりは「カフェ弘乃」で名物わさびソフトを頂く。
わさびとソフトクリームが意外に合うのが不思議に思いつつも、スプーンでうまく分量を調節しながら食べなくてはならないので、舐めながら食べたいお子様には向かない商品であった。
このソフトクリームは濃厚で美味しかったので、次はサビ抜きで頼むことにしよう。

 

 

 

 

というわけで「伊豆の温泉郷 修善寺温泉の紅葉と、さくだの塩そば」でした。

紅葉はちょっとイマイチでしたが、伊豆の誇る日本百名湯のひとつ修善寺温泉を堪能出来て楽しい一日になりました。
さくださんの塩そばは前にネットで見かけて気になっていたので、ぜひ一度行ってみたかったのです。
美味しかったけど量が少なめでしたね・・・ワンコインそばですが、2コイン行ってしまいそうになりました。

今年の秋はこれで撮り納めになってしまいます、また来年の紅葉に期待しましょう。