満開の弘前さくらまつり 弘前公園の夜桜と、朝日屋日影食堂の大鰐温泉もやしラーメン

 

2019年のゴールデンウィークは10連休という今後は無職にでもならない限り貰えないであろう大型連休となった。
この連休を利用して、毎年行きそびれていた青森の「弘前さくらまつり」に行くことにした。

 

 

気ままな車中泊旅行なので宿も取っていない、休みの間は好きな所に思いつきで行くことにした。
まずは弘前に行ってさくらまつりを見学し、その後は気になっていた場所を見て回ることにしよう。

GW初日の渋滞を避けるために金曜の夜に出発し、東北道まで出てしまえば渋滞もなく青森まで行くことが出来た。

 

 

 

 

はじめての弘前さくらまつり

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外濠は桜の花筏で埋まりつつあった

今年は桜の開花がとても早く、ゴールデンウィークには青森の桜は散ってしまっているのではと心配していた。
来てみれば桜は超満開を少し過ぎたあたり、堀に浮かぶ花筏も見れるような丁度よい時期だった。

自分もそれなりに桜の多い地域に住んでいるが、この弘前公園の桜の多さには圧倒されてしまった。

 

 

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桜のトンネルは弘前公園でも見どころの一つ

西濠沿いの桜のトンネルは見事な桜並木だった。
ここには多くの人が詰めかけるので大変に混み合うが、一度は歩いておきたい道の一つだ。

 

 

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弘前さくらまつりの公式応援キャラクター「桜ミク」

桜ミクが弘前さくらまつりの公式応援キャラクターに就任し、今年から2年間様々なコラボをしていくということだ。
この桜ミクの立て看板は弘前公園の各出入り口に設置され、絵柄も様々で見て回るのも楽しかった。

特に驚いたのは若いカップルや子連れの家族が喜んで桜ミクと記念写真を撮っていたことだ。
東北の地でも広く受け入れられている初音ミクには畏敬の念を覚えずにはいられなかった。

 

 

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中濠には和舟の姿も

さくらまつりの期間中だけ栃木県から和舟と船頭がやってきて、中濠の船巡りを体験することが出来る。
濠にしだれている桜を間近に見ることが出来るので人気も高いようだ。

 

 

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GW最初の日曜は晴天に恵まれ人出も多かった

 

 

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外濠には優雅に泳ぐ鴨の姿も

 

 

喫茶コンクルシオのモデルになった大正浪漫喫茶室

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弘前でも特に人気の高い大正浪漫喫茶室

TVアニメにもなった「ふらいんぐういっち」に喫茶コンクルシオとして登場した大正浪漫喫茶室は今回の旅で一番来たかった場所の一つだ。
さくらまつりの期間だからか開店前から長蛇の列が並ぶ人気店で、大正の雰囲気を存分に味わうことの出来るこのサンルームが特に人気となっている。

 

 

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まるで完熟した桃のようなりんごを使ったアップルパイ

数種類あるアップルパイから今回選んだのは「タムラファーム」という名のアップルパイ。
まるで完熟した桃のような色味のりんごが美しく、もちろん味も相当美味い格別なアップルパイだった。

こんなに美味いなら他の種類のアップルパイも頼んで食べ比べをするべきであった。

 

 

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喫茶室の片隅には物販コーナーも

喫茶室の壁際にはお土産や雑貨を販売するコーナーもあり、動物をモチーフにした可愛らしい品も多かった。

 

 

本丸、藤田記念庭園などを巡り弘前の桜を堪能する

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弘前城のある本丸は数々の桜の咲く名所

広い弘前公園の中でも弘前城の建つ本丸は有料ながら人の多いスポットだった。
皆天守閣に登りたいらしく長蛇の列を作っていたが、ぼくはさして興味がなかったので簡単に城を眺めて本丸を後にした。

本丸・北の郭、植物園、藤田記念庭園の3箇所は有料エリアになっているが、3施設共通券がお得でおすすめだ。
弘前城の建つ本丸こそ混んではいるが、他の場所は嘘のように空いているので、お弁当は植物園の広場で食べるほうが良い。

 

 

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藤田記念庭園から岩木山を望む

藤田記念庭園は手入れが行き届いている美しい庭園だった。

無料エリアには歩けないくらい人がいたのに、こちらには嘘のように人がいないので、のんびり散策することが出来た。
特に高台から望む岩木山は美しくて、しばし見惚れてしまった。

 

 

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時より吹く風が桜の花びらを地面に運ぶ

 

 

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花筏の中で眠る鴨

 

 

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明かりが灯るとまた違う桜の姿を見ることが出来る

 

 

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西濠沿いの桜並木には見事な幹の桜が多い

 

 

露店での買い食いも弘前さくらまつりの楽しみの一つ

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露店の中には津軽百年食堂のモデルとなった三忠食堂も

弘前さくらまつりは桜を撮るのももちろんだが、露店で遊ぶのも非常に楽しかった。

地域のせいなのか、関東と違いこちらの露店はとにかく種類が多くて全部の店で買いたいくらいの気持ちになる。
普通に中が食堂になっている店もあり、もはや露店の域を超えているスケールだった。

 

 

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特に人気が高いと感じたのは黒こんにゃくのおでん

ものすごい行列の先にあったのはタピオカミルクティーではなく、なんと黒こんにゃくのおでんだった。

気になったのでぼくも一串頂いた、一串百円という安さだ。
見た目通り濃い味付けかと思いきや、意外にもほのかに昆布だしが香る上品な味だった。

全体的に食べ物が安くて美味しくて満たされると感じた。
残念ながらぼくはハズレの焼きそばを食べてしまったが、別に買った焼き鳥はとても美味しかった。

車でなければビールを片手に半日は食べ歩きに時間を使ってしまっただろう。

 

 

 

 

数々のカメラマンを魅了する弘前公園の夜景

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桜夜景の名所になっている西濠沿い

日が落ちて空が暗くなる頃に一番の見所がやってくる。

西濠の春陽橋の周りにはたくさんのカメラマンがやってきて、美しいライトアップを収めようと場所取りが始まる。
今年のポスターの写真にもなった春陽橋を北側から望むスポットは既に埋まってしまっていたので、南のボート乗り場に空いた場所を見つけたのでそそくさと三脚を立てる。

 

 

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杉の大橋から中濠を撮影

本格的に撮影をする人は西濠に大多数が集まるが、中濠あたりは人が少なくて撮りやすい。
こちらもライトアップされた桜が充分美しいしリフレクションも楽しめる。

 

 

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西濠ボート乗り場のライトアップ

昼は桜の花びらを舞わせるほど吹いていた風が夜にはピタリと止んでいた。
土地柄こういう風の特徴なのだろうか、だから夜景のリフレクションが有名なのかもしれない。

 

 

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春陽橋を北側から

ライトアップは23時までなので、一度車を大鰐まで取りに行って終了間際にまた来よう。
そう思っていたら弘前周辺の駐車場に空きがなく、ようやく止めれて戻った時にはライトアップ終了寸前だった。

SS30秒を3回撮ってライトアップが終了してしまった。
15kgの機材を担いで弘前城半周を走らなかったらこの写真は撮れなかったと思えば自分にしか分からない価値を感じる。

終了直前の23時頃だとやはり空いていたが、本当はもう少し早く着いて春陽橋の上からも撮りたかった。

若干の心残りを弘前に残しつつ、また来年も機会があれば来てみたいと思った。
ビールを飲めるように行動予定を組んで。

 

 

 

 

朝日屋日影食堂の大鰐温泉もやしラーメン

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朝日屋日影食堂の大鰐温泉もやしラーメンは塩ベースでもやしとの相性抜群

弘前さくらまつりの時は車を大鰐温泉の無料駐車場に停めて電車で弘前に行っていた。
弘前公園周りの駐車場の問題もあるが、実は大鰐温泉には食べてみたい店があったのだ。

大鰐温泉で名物となっている温泉もやし、それを使ったラーメンを大鰐温泉の色々な店で食べることが出来る。

津軽百年食堂の一店、ここ朝日屋日影食堂の大鰐温泉もやしラーメンは塩ベースで美味しそうだったので、以前から行く機会を伺っていた。

 

 

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シャキシャキ感が特徴の大鰐温泉もやしは品薄のときもあるらしい

温泉もやしと言われても普通のもやしと何か違うのかと思っていたが、シャキシャキ感が全然違う。
味は確かにもやしだが細くて張りがあり、いつも食べている水っぽい太いもやしとは違う野菜のようにすら感じる。

さっぱりとしたスープがもやしとよく合い、麺も美味かったのであっという間に食べきってしまった。

 

 

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丁度よい味付けだった昆布のおにぎり

大鰐温泉もやしラーメンのサイドメニューとして定番なのはおにぎりのようだ。
店内を見たら自家製しょうゆこんぶを売っていたので、ここは昆布のおにぎりを頼むべきであろう。

案の定うまい昆布だった。
左手に大きなおにぎりを持ちながら右手の箸でラーメンを啜る下品な食べ方をしてしまったが、これより美味い食い方があるのなら教えてもらいたい。

大鰐温泉もやしラーメン680円、おにぎり150円と破格の安さで贅沢をしてしまった。
口コミを見たところオムライスやナポリタンも美味しそうなので、次に来た時にはそちらも味わってみたいものだ。

 

 

 

 

東北旅行の最初の2日間は弘前で過ごして、さくらまつりを十分に堪能した。

初日は雨だったが翌日は晴れてくれて、色々な桜の表情を楽しむことが出来たので良かったと思う。
夜景撮影の時間が足りなかったのだけが残念だったので、次の機会には今回の経験を踏まえてスケジュールを組んでいきたい。

あと大正浪漫喫茶室のアップルパイは本当に美味かったので、また食べに行こうと思う。