GWの青森観光 ワ・ラッセのねぶたミュージアムと、味の札幌大西の味噌カレー牛乳ラーメン

 

2019年のゴールデンウイークは先の2本のエントリーの通り、青森・岩手を巡る気ままな旅をすることが出来た。

今回の旅の一番の目的は弘前さくらまつりと釜石線のSL銀河だったのだが、その合間に青森の観光も楽しむことが出来た。

ロケハンも兼ねて下北半島へ行ってみたりもしたが、当初予定していた奥入瀬や八戸方面には天候等の影響で予定を変更したために行くことが叶わなかった。
季節的にも奥入瀬はまだ緑が吹いていないので、初夏の気持ちが良い時期に改めて行ってみようと思う。

今回は撮影旅行の合間に青森の観光を楽しんだので、そのあたりの事を簡単にお話するエントリーになります。

 

 

 

 

CLANNADの舞台 陸奥横浜へ

陸奥横浜菜の花フェスティバル会場

陸奥横浜の菜の花フェスティバルの会場

弘前のさくらまつりを楽しんだ後は青森駅で日帰り温泉を利用、そして深夜のうちに下北半島の陸奥横浜へ移動した。

ここは5月になると一面の菜の花畑が広がり、全国から観光客が訪れる祭典「菜の花フェスティバル」の会場となる場所。
ゴールデンウイーク中では時期的にやや早いだろうとは思っていたが、ワンチャンに賭けて青森から足を伸ばして来てみた。

案の定、菜の花はまだ蕾のままだったが、ここはロケハンのつもりでいくつか撮影したかった場所を巡ってみた。
ここ陸奥横浜の菜の花畑は「CLANNAD 〜AFTER STORY〜」というアニメの舞台になった場所なので、ずっと来たいと思っていた。

 

 

陸奥横浜駅

陸奥横浜駅はCLANNAD 〜AFTER STORY〜の舞台となった

菜の花フェスティバルのアクセス駅となるJR大湊線の陸奥横浜駅。

この駅も「CLANNAD 〜AFTER STORY〜」で登場した場所になり、ぼくが訪れた時にやはりファンと思われる方が散策をしていた。
ちょうど大湊方面からやって来た電車を一本見送って、ぼくも陸奥横浜を後にした。

今度は菜の花が満開の時に来てみたい。

 

 

道中に立ち寄った浅虫水族館

浅虫水族館のトンネル水槽

青森県営浅虫水族館のトンネル水槽

一度青森駅に戻るために陸奥湾沿いの国道4号を走っていると、通り道に水族館があったので寄ることにした。

青森県営浅虫水族館は地域密着型の公営水族館になり、豊富な展示や凝った水槽など小規模ながらも内容の充実した水族館だった。

この水族館ではホタテの生態について詳しく知ることが出来るのも面白い。
下関の海響館ではフグ、新江ノ島水族館ではクラゲ、伊豆の下田海中水族館ではキンメと、水族館ごとに得意分野があるように、目の前に陸奥湾が広がるこの浅虫水族館では名産のホタテの展示に力を入れていた。

 

 

浅虫水族館のイルカショー

イルカショーの会場は映画館のような劇場様式

イルカショーの会場は映画館のように屋内に設置され、まるで劇場のようになっていた。
見る分には全く申し分なく楽しめる明るさだったが、素早く動くイルカを撮るには少し暗すぎて難しかった。
またゴールデンウイークで人の入りも盛況だったので、長玉を振り回すのも遠慮していまい写真はほとんど撮らなかった。

これはiPhone XSで撮ったものだが、スマホの方がソフトウェアのノイズリダクションが優秀なので、薄暗い屋内などでは綺麗に写る。
若干わざとらしいもののボケも再現してくれるので、最近は保険も兼ねてiPhoneで撮ることも多い。

 

 

浅虫水族館のイルカ

小規模の水族館ながらイルカの練度は非常に高かった

イルカショーは非常に充実した内容だった。
写真がボケてしまっていて残念無念なのだが、こちらを向いてくれているのが撮れていた。

水族館内には近郊で撮影されたイルカの写真が多数展示してあり、どれも素晴らしい写真ばかりで見入ってしまった。
陸奥湾は野生のイルカが頻繁に見れる海域なので、いつか船の上からイルカを撮ってみたいと思った。

 

 

 

 

青森魚菜センターののっけ丼

青森魚菜センター

昼食時はのっけ丼を求めて外まで行列が出来る青森魚菜センター

旅程は弘前~青森~陸奥横浜を経て、また青森まで戻ってきた。
今回の旅でよく利用させてもらった青森まちなか温泉に車を停めて、お風呂の前に軽く青森周辺を散策することにした

車を停めた場所のすぐ近くには青森魚菜センターがあり、昼時にはのっけ丼と呼ばれる勝手丼を求めて観光客の行列ができている。
空いている時間帯を見計らって、ぼくも入ってみることにした。

 

 

のっけ丼

チケットと交換で好きな食材を乗せていく”のっけ丼”

1300円でチケット10枚付きの券を購入し、所狭しと冷蔵ケースの並んだスペースを歩いていく。

具材は大体チケット一枚と交換、イクラなど高価な具材はチケット2枚のものもあった。
チケット10枚だと少し持て余すくらいだったので、ご飯普通盛り1枚のところを2枚消費してご飯大盛りにするべきだったか。
この時はたまごを扱っている商店が1店しかなく探すのに手間取ってしまったが、ようやく乗せ切って食事スペースでありつく。

好きな具材を乗せていって自分の丼を作るのは楽しいし、味ももちろん問題なく新鮮で美味しい。
観光客用のアミューズメントみたいなものだが、楽しい食事をすることが出来た。

 

 

 

 

青函連絡船の歴史を伝える八甲田丸

八甲田丸

かつての青函連絡船”八甲田丸”は係留され博物館として今も活躍している

満腹になり青森駅の方へ向かうと、かつての青函連絡船「八甲田丸」がメモリアルシップとして係留されていた。

内部は博物館になっているとのことだったので、時間つぶしがてら入場することにした。

 

 

青函連絡船青森桟橋跡

かつての桟橋の遺構は一部が保存されている

かつての残橋のあった場所が保存されており、青函連絡船の全盛期にはここから貨車などが青函連絡船の車両甲板に積まれていった。

隣で見学をしていた御婦人が「子供の頃はみんなこれに乗って修学旅行に行っていた」と話されていて、
だいぶ腐敗が進んで改修もされたようだが、海沿いということもあり状態は芳しくなさそうだった。

 

 

八甲田丸航海甲板

八甲田丸の内部見学エリアは広大でかなりのボリューム

内部の博物館は予想以上のボリュームで素晴らしかった。
1~2時間くらい潰せればいいかなと思っていたが、まともに見ていったら半日は楽しめるほどの内容だった。

操舵室、機関室、車両甲板などそのままの姿で保存されているのはもちろん、かつての青森での暮らしや青函連絡船に関する情報や文献など、青函連絡船に関することであれば全てが詰まっている施設だった。
ちなみに写真の船長らしき人影は人形である。

 

 

八甲田丸車両甲板

車両甲板には鉄道も展示されている

個人的に非常に心ときめいたのは車両甲板や機関室で、鼻腔の奥まで染みてくる油の匂いがたまらなく良かった。

青函連絡船が鉄道を運ぶことで様々な物資や人々が行き来することが出来、日本の経済に大きな発展をもたらしてきた。
現役の時代、この車両甲板のオペレーションはきっと活気のあるものだったに違いない。

 

 

八甲田丸屋外デッキ

展望デッキは天気が良ければ最高の休憩スポット

エンジンルームのあるB1Fから4Fの航海甲板までの広大なエリアが博物館されていた八甲田丸。
その展示の一部はかつて東京・船の科学館に展示されていた羊蹄丸から引き継がれたものということだ。

青函連絡船の歴史ががっつりと詰まった貴重な施設、この先もたくさんの人にその歴史を伝えていってもらいたいと思います。

 

 

 

 

大型ねぶたの展示が圧巻のワ・ラッセ

ワ・ラッセ

青森港の中でも一際異彩を放つ”ねぶたの家 ワ・ラッセ”

八甲田丸に隣接している奇妙な建築物、これが「ねぶたの家ワ・ラッセ」と呼ばれる文化観光交流施設だ。
恥ずかしながら入る場所が分からずに周りをぐるぐる周ってしまう、意外と入り口が地味で非常口かと思ってしまった・・・

内部にはショップやレストランの他に、有料ではあるがねぶたミュージアムがあるとのことで見学することにした。

 

 

ワ・ラッセねぶたホール

ねぶたホールには何体もの大型ねぶたが展示されている

ねぶたの歴史や仕組みなどの展示コーナーを抜けると、広大なホールに大型のねぶたが何体も展示されていて驚く。
大型ねぶたはTVや写真では何度も見ているが、暗闇に映えるねぶたの鮮やかさ、実物の存在感というものが本当にすごかった。

 

 

ワ・ラッセ大型ねぶた

間近で見る大型ねぶたは圧巻

史上初の女性ねぶた師、北村麻子氏作の「入雲龍 公孫勝」は優秀制作者賞市長賞を受賞。

ねぶた師と聞くと男性を連想してしまうが、北村麻子氏は六代目ねぶた名人の北村隆氏の娘であり弟子。

 

 

西王母の祝福

賞を受賞したねぶたが集まるねぶたホールは必見のスポット

北村春一氏作の「西王母の祝福」の裏面の龍の躍動感に魅せられた。
大型ねぶたは裏も表と遜色なく作り込まれていて素晴らしく、大きさもあってか本物の龍が身体をくねらせているようだった。

 

 

ねぶた製作者の系譜

ねぶた製作者の系譜でねぶたの歴史に触れる

ねぶた製作者の紹介や作品、その系譜についてのコーナーは興味深かった。
かつては町内の有志などで制作されていたねぶただったが、やがて製作者は固定化・専門化していき「ねぶた師」と呼ばれるように。
その中でも極めて高い技術を有し、ねぶた祭の振興に貢献してきたねぶた師に「ねぶた名人」という称号が与えられたとのこと。
ねぶた名人は現在までに6人が顕彰。

ねぶた師たちの作品が街を練り歩く青森ねぶた祭り、一度見てみたいものだと思った。

 

 

 

 

味の札幌 大西の味噌カレー牛乳ラーメン

味の札幌 大西

青森駅よりほど近い味の札幌 大西

青森にきたら是非食べてみたいラーメンがあった、それが味の札幌 大西の味噌カレー牛乳ラーメンである。
味の札幌 大西は今回車を停めた青森まちなかおんせんのすぐ真裏にあり、ここで食事をすると駐車場のサービス券が貰える。

時間帯をずらして行ったので並びはしなかったものの、店内は絶えずお客が入れ替わる賑やかさ。

9割以上の客が注文していたのは、やはり一番人気の味噌カレー牛乳ラーメンだった。
もちろんぼくも長年切望していた味噌カレー牛乳ラーメンを注文し、はやる気持ちを抑えながらカウンターで待つことにした。

 

 

味噌カレー牛乳ラーメン

一番人気の味噌カレー牛乳ラーメン

味噌カレー牛乳ラーメンは何の変哲もない味噌ラーメンのような見かけだが、そこから香るカレーの匂いからやはり異端の食物であることを感じさせられる。
味噌・カレー・牛乳が口の中に入ったら味の徒競走と言わんばかりに己を主張してくるものだと思っていたが、一口食べてその想像は早くも打ち砕かれた。

全てが絶妙のバランスで混ざりあっているというのが一番適した表現だろうか、なんという控えめで上品な味に仕上がっているのだろう。

 

 

a味噌カレー牛乳ラーメン

それぞれの風味が見事に融和した一杯だった

麺も中太で非常に美味しかった。
何から何までが美味く無心でスープまで飲み干してしまう、健康のためスープを残すタイプにはなれそうにない。

実は入店時の腹具合はラーメン一杯がギリギリくらいな感じだったが、あっという間に平らげてしまい物足りないほどの気持ちになってしまった。
旅程が許せばもう一日滞在して再度来店したいくらいだったが、釜石線のSL銀河が翌日走るので泣く泣く青森を後にして花巻に向かったのだった。

今回の東北旅行ではたくさん美味しいものを食べたが、思い返すとこの味噌カレー牛乳ラーメンが一番美味かったかもしれない。
次に青森に来ることがあったら、また必ず絶対に何が何でも寄ることにしよう。

 

 

 

 

これで2019年のゴールデンウイークのエントリーは最後になります。

10連休を利用して、4/26(金)~5/3(金)までという、自分の中でもかなり長期間の旅行になった。
車中泊という形だったので、大まかな予定こそ立ててはいたものの、基本的に自由に行きたいところへ行っていた。

宿を決めていないので自由に行動ができる反面、ゴールデンウイークだけあって深夜にもかかわらず入れないほど混んでいる道の駅もあり、危うく寝る場所を確保できなくなりそうなことも。
帰り道に気を抜いて無防備に眠ってしまい風邪を引いてしまったが、基本的に旅行中は体調も良好だったので良かった。

最近は車中泊で行動することが多くなったが、車が狭いため積み込める荷物にはかなり制限がある。
ゆくゆくはルーフボックスなどで拡張する必要もあるかもしれない。

今後はなんとか工夫して折り畳み自転車を持ち歩きたい、あと夏の車中泊での暑さ対策を考えなくては。